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022

「これからどうするの雲気っち?」


 「何ってまずこれだ」


 俺は陰陽極運剣を引き抜き胸に深々と刺した。


 「雲気さん私も忘れないでください!」


 「分かってるって杏。まず俺の運命を変えてからだ」


 「雲気っちそれどうなってるの?」


 「俺にもわからんが、こうして運命を改変しないと俺死んじゃうらしいんだよ」


 「大丈夫なの? 雲気っち」


 「大丈夫これで俺の死の運命は変わったみたいだ。ほら杏後はお前だ、腕をつけて準備しとけ」


 「そう言われると思って修復済みです!」


 「じゃあいくぞ。お前には世話になったらちょっとう多めに陽気を入れてやる」


 「やったです! これで私もツキまくりです!」


 胸から陰陽極運剣を引き抜き杏に突き刺し力を込めて陽気を流し込む。


 「雲気君私はどう償ったらいいだ」


 「それは俺がやっときますよ」


 「やったです! 心臓の鼓動が聞こえてきたです!」


 杏から陰陽極運剣を引き抜き。


 「陰陽極運剣よ。お前のため込んだ幸運全て持ち主に返してやれ!」


 そう言って俺は陰陽極運剣を天にかざす。

 美神が奪い消費してしまった雲気は膨大だ。

 それをすべて返すとなると、陰陽極運剣の存在全てを燃焼させてそれで初めて釣り合う。

 こんな剣ない方が世の中の為だ。

 俺には陰気が究極に高まり転じた陽気があるこれで充分だ。

 陰陽極運剣は静かに消えていった。


 「鮎川約束だ。俺はお前が好きだ。俺と結婚してくれ」


 「駄目だよ雲気っち!」


 「なんでだよ!?」


 「だってラストは皆幸せなじゃないと駄目なんだよ? だから琴音ちゃんと杏ちゃんもだよ!」


 「鮎川君私にそんな資格は」


 「だーめ琴音ちゃんも雲気っちが大好きなんでしょだったら皆で幸せになろうよ! 杏ちゃんはどう?」


 「私はいいです! 仙人様も人間に戻れたらそれに協力してくれた人とずっと一緒にいれば幸せになれるって言ってたです!」


 「ふふふ、これで決まりだね! 雲気っち私達と一緒に幸せになろ?」


 「わかったよ! 俺は最強にこれからついているんだから、お前ら全員面倒を見る!」


 「じゃあ雲気っちこれに名前書いて皆の分も後でね!」


 婚姻届けを手にその言葉に満面の笑みを浮かべる鮎川。

 やれやれと言って肩を竦めるそぶりを見せるが、だらしない顔の音意先輩。

 杏は成長した姿以外はいつもと同じだ。

 まぁ大丈夫だろう。

 俺は最高についている男。

 こんな子たち三人を嫁にできるのだ。

 それだけ俺はバカツキだ!

次で完結

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