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冒険者

スローライフ送りたいなぁ



少女二人を連れ歩く事3日、ようやく目的地の町であるヨーテロールに着いた。

実家のある魔獄の森は強力な魔物の宝庫なのであまり人が寄り付かない。

ヨーテロールは少し大きめの村でギルドなどがあるが塀で囲われていたりはしない。

商業と農業がいいバランスで混ざり合った村だ。


「ご主人様、ここがヨーテロールですか?」


「あぁ、そうみたいだな。ところでアリシアそのご主人様はどうにかならんか?アトラスでいいぞ」


「では、アトラス様とお呼びします。」


「ユーリはアトラスお兄さんって呼ぶ!」


「了解それでいいよ。まずギルドで冒険者登録してこよう」


「「はい(うん)」」


二人を連れてギルドに向かった。



ギルドについて受付に向かう。


「いらっしゃいませ、等ギルド受付嬢のリルが担当いたします。登録ですか?」


「はい、お願いしたいのですが。」


明るめの茶色で腰まで届く髪を下の方でまとめた童顔の女性だ。ただ子供っぽい見た目に反して発育は良好らしい。話し方も優しくて好感の持てる人だ。


「一人銀貨一枚かかりますがよろしいですか?」


「あー無いわ。魔物の素材って売れる?」


「はい、可能ですよ」


「じゃぁこれを換金したいのですけど」


荷物袋に入れておいた魔物の素材を取り出すと受付嬢の顔がみるみる青くなる。

なんかおかしいぞ?


「こ、こちらはご自身で狩られたのですか?

かなり強い魔物も含まれておりますが!」


「は、はい。くる途中の道で会ったので全部狩りましたが」


「しょ、少々お待ちください!」


受付嬢は素材を乗せたリアカーらしき物を引きながら後ろへ消えていった。


「どうしたんだと思う?二人は」


「それはアトラス様がAランクの魔物を沢山狩って来たからでは?」


「アトラスお兄さん強いもん!」


あぁやっぱりか〜。しかしヘルハウンド以外魔物のランク教えてない父さんが悪いと思う。

しばらく待たされた後メガネのキツイ感じの美人が出てきた。


「あの素材は貴方が持ち込んだ人でいいのかしら?」


「そうですね」


「全部狩ったの?三人で?」


メガネ美女の質問にユーリが答える


「全部アトラスお兄さんだけだよ!ユーリ達は見てただけ」


「はい、アトラス様のみで狩られてました」


おいそこの二人!あんま目立たないようにしたいのに何暴露してんの?まぁ注意忘れた俺の責任だけど...


「そうですか、そちらの二人は奴隷かしら?」


「「はい」」


「そ、なら試験は良いわ。三人分のギルドカード発行するから待ってて」


検査の結果アリシアは攻撃に適したスキル持ちであった。

対してユーリは防御に関するスキルが充実している。

俺はなおさら二人に俺のスキルを使いたいと思った。まぁ彼女達次第だが。

ギルドカードの発行が終わり、素材を換金した俺達は宿を探して二部屋とった。一部屋は二人部屋でアリシアとユーリの部屋だ。


「アトラス様のお側を離れては奴隷の意味がございません!どうか相部屋に!」


「アトラスお兄さん一緒に寝よ?」


「ダーメ!男女が床を一緒にして良いのは結婚してから!」


それからしばし奴隷常識での反論を受けたが

何とか二人を部屋に入って休ませる事に成功した。


「スローライフが目的だし、素材売ってお金もあるから家買うかなぁ」


そんな事を考えながらベッドにて意識を手放した。


頑張る瑞鶴

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