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日常の終わり

前作途中ですが衝動書きしてしまいました。


黒鬼の為なら全てを壊す


読んで頂いている方申し訳ないです。



「高嶺君.... 悪いのだが本社の意向により、君にはアメリカの支社に行ってもらいたい」


「急ですね部長、でも何故私なのでしょうか?」


突然の海外転勤。

既に親は他界し彼女すらいない35歳独身サラリーマンとしては、別段拒否する理由はない。しかし心当たりがまったくなかったため、すわ左遷かと冷や汗を滲ませた俺ーーー高嶺守(たかみね まもる)は、心なしかキリキリと痛む胃に手をあてる。


「君の以前のプレゼンが本社では高く評価されたらしい。プロジェクトの陣頭指揮をとって欲しいとの事だ。出世と言えば出世だが、急ですまないね」


「そんな、自分のような若輩者を評価していただき光栄です。微力を尽くさせていただきます」


「おお、頼もしいね」


「ありがとうございます。それで、予定はどうなっているんでしょうか?」


「本社からは来月からの予定だと聞いているが、詳細はあとで通達するよ。先にこちらの業務引き継ぎを始めて欲しい」


「分かりました。すぐに取り掛かります」


よかった、左遷じゃなかったなかった...。

密かに胸を撫で下ろし、部長との会話を終えて自分のデスクに戻った。

俺は親が海外転勤を繰り返していた事がきっかけで英語は出来る方だから、心配ごとは仕事の成否だけだ。しかし、この話...本当は断りたいだなんて言ったら贅沢だと言われるだろうか。

いくら英語が出来ても、出世でも、愛着のある日本から出たくないんだ。しょっちゅう海外に転校させられていたからか、海外旅行すらあまり気乗りがしないというのに。

だけど俺は社会人だ。そんな事でゴネるわけにもいかず、手帳を開いてスケジュールを立て始めるのだった。







業務引き継ぎなどを含めた諸々が完了したのは1週間後だった。

いや、後任が優秀で鳴らすキャリア君だったからスムーズにいったとはいえ、俺、超頑張ったと思う。忙しすぎて吐くかと思ったわ。ストレスと過労で。

そんな日々を(内心半泣きで)乗り越えて、今日、俺は本社に顔を出しに来ていた。


「後はここの横断歩道を渡って左に行けば本社だなぁ」


ようやくか、本社めっちゃ分かりにくかった…。

ナビに罪はないとわかっていてもスマホを睨みつけてしまう。


ーーー俺はもっと周りを見るべきだったのに。


疲れやら苛立ちやらで思考力が低下していたこのとき、もしちゃんと周りを見ていたら未来は変わったのかもしれない。少なくとも、会社に迷惑はかけずに済んだのだろうが、それはやはり「if」の話でしかなかった。


俺は疲れていたし、そんな俺は、隣にいた女性が道路へと突き飛ばされたのに気づくのが遅れた。突き飛ばされた瞬間に気づいていたら、腕を掴んで引き止められただろう。

そんなことを考える間にも、トラックが女性に向かっていて…体が動いたのは、完全に無意識だった。


気がつけば俺は、女性を歩道側に突き飛ばしていた。女性は信号待ちをしていた人々によって受け止められた。だが、俺は態勢が変えられない。


あ、やばい。これ死ぬかも。


次の瞬間には全身を襲う衝撃によって飛ばされる。最後に耳にしたのは、女性の悲鳴と甲高いブレーキ音、後は自身の体が壊れていく音だったーーー。

こちらも書いて行きますが不定期更新になってしまうかも知れません。


皆様の暇つぶしにでもなれば幸いです。

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