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10話~戦とは時の運~

1547年某月

 織田信秀、美濃へ攻め入り――






――返り討ち。


「ガッハッハ!!抜かったわ!!」


「ったく…いい歳して押す事しかしねぇ戦い方で良く死なねぇよな…」



「押して押して突き破る。これぞ尾張の虎と呼ばれる由縁でな」


 オヤジのドヤ顔。負けた自覚は無いのか…


「なんにせよ死なずに良かった。生きてりゃいずれは勝てる。そうだろ?」


「道理じゃ!!ガッハッハ!!」


 安全第一。一見意外だが、これから先、信長の一貫したモットーで常に死なない生き方をしていく。主に自分が…。


「しかし多くの兵士を失った。見ての通りワシの軍は再戦には時間がかかる。信長よ、お主の出番じゃ」

「うげっ…まじかよ…マムシをやれってか?」


美濃のマムシ・斎藤道三。その残忍な戦い方からそう呼ばれる戦国の大名である。戦を経験していない信長には到底かなわない相手だ。



「そうではない。三河の今川勢を牽制する。此度の敗戦は今川も嗅ぎつけておるはずじゃ。」



「で、尾張の虎は未だに健在だと知らしめる訳ね」


「左様。無傷の名古野勢を率いて出陣いたせ。初陣じゃ」


「とは言ってもよぉ、今川義元が出て来たらどうすんだよ。斎藤よりも勝ち目ないぜ?」



 今川義元―――駿河、遠江、三河の三国を治める大名で将軍家の求心力が落ちつつある今、最も天下に近いと言われている男である。斎藤道三の倍以上の兵を動員出来る。


 確かにこんなのに勝てるワケがない。


「安心せい、今川の属国がつつかれた程度で本隊はまず動くまい。それにチャチャっと行って帰って来るだけじゃから救援は間に合うまい。」

「信用していいんだよな。遂に初陣か…」




こうして信長は大人の階段を上っていくのだった―。

次回で初陣です。しかし戦闘の描写には魅力を感じないので簡潔にいく予定です。

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