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ブラバン  作者: 岡元鷹信
2/7

目指せ!全国制覇!弱小ブラスバンド部

ブラバン第2章


武田「長旅で疲れてるんだ。お前らの演奏を早く聴かせろ!」

海堂藍子「えっ?」

部員「・・・」

武田「早くしろ!」

動揺を隠せない部員達に武田の鋭い眼光が放たれる。

曲はブラームス交響曲第一章 第4章

部室内に緊迫感が漂う・・。

途中、音を外すものも居た。


曲が終わり部員みんな安堵の表情を浮かべたが

武田「これがお前らの実力か」

「そこのトロンボーン、チューバ、途中で音を外したろ?」

山田部長「す、すいません」

棚町薫「ごめんなさい」

武田「そんなんでオーディエンスを沸かすなんて出来るわけないだろ!」

「今日からビシバシ特訓してやる」

部員を見渡し更に武田の眼光が鋭くなる。

そのまま部室を出ていく武田。

部員は疲れ果てた表情をしている。


海堂副部長「あんな先生じゃ身が持たないよ」

ー部活終了後ー

波地成美「はぁー続けて行けるのかなぁ」

棚町薫「・・・」

海堂副部長「なんとかやっていくしかないんじゃない?怖い先生だけど・・

波地成美「そうですね〜・・」

「・・・」


ー翌日ー

棚町薫「部活、行きたくないな」

波地成美「頑張ろ・・」

「・・・」

部室に付きため息が出る棚町薫と波地成美

「ガラガラ」

武田が部室のドアを開ける。

武田「いつまで待たせんだ!早く入れ!」

棚町、波地「は〜い」

武田「残りの2人はどうした?遅刻か?」

「ガラガラ」

山田部長「すいません!遅れました!」

後を追うように海堂副部長も部室に入る。


武田「お前ら部長陣だろ?ブラスバンド舐めてんのか!遊びでやってるならとっとと辞めちまえよ」

部員「・・・」

武田「まぁいい。早くブラームスを弾け」

山田部長「えっ?」

武田「さっさとしろ!」

慌てて楽器の準備をする部員達。

武田「準備出来たらやれ」


演奏を始める部員達。

目をつぶって聴く武田。

武田「迫力が足りない」

ボソッと声を掛ける武田に部員が演奏を止める。

「いいか。曲に強弱がなきゃ意味が無い。

ただの学芸会だ。まぁ学芸会の方がまだましだがな」

何も言えない部員達を見つめ続ける武田。

武田「お前らの目標はなんだ?」

山田部長「全国大会出場です」

武田「はぁ?先ずは予選優勝だろ!全国大会なんて夢のまた夢だと思え!」

「ブラームスの交響曲第一番はゆったりとした曲だ。だがそこに強弱を付けることで曲に命を吹き込めるんだ」

部員が顔を上げる。

た「後、次いでに言うが楽器はどこで演奏する?」

沈黙が続いた後、海堂が口を開く。

海堂副部長「口と指です」

武田「フッ。まぁ今のお前らじゃそんなもんだろ」

「楽器って言うのは魂と体で奏でるんだ。いくら口で奏でていたって曲に集中し過ぎて

音の強弱は愚か観衆に伝わるわけがない。」

山田部長「じゃあどうすれば?」

武田「お前ら、ブラームスを何回、演奏した?」

海堂副部長「23回くらいです」

武田「はぁ〜。そんなに吹きゃ体で覚えるだろ!口先だけで吹いてるのはただの素人の遊びだ!」

「楽器は魂が大切だ!どんなに素晴らしい曲でも魂が無きゃ台無しになる」

各々の楽器を見つめる部員達。

武田「分かったならもう一度、演奏してみろ」

渋々、演奏を行う部員達。目をつぶって聴く武田。


演奏終了後

武田「まぁ最初のよりいいがまだまだだな」

褒められた事に胸を撫で下ろす部員達。

武田「はぁ〜。そんなんで満足すんな!課題はまだまだ山積みだぞ」

部員一同「はい」


黙々と各々の演奏を始める部員達に武田が口を開く。

「お前らこんなに暑いのに良く窓を締め切って演奏できるな」

すると徐ろに窓を開ける武田。

海堂副部長「それじゃ外に丸聞こえに・・」

武田「何言ってんだ!予選会場はこんなもんじゃないだろ!それに外に向かって吹いたら気持ちいいぞ」

各々の顔を見つめ合う部員達。

渋々、窓の方に立ち演奏を始める。


ー20分後ー

手を叩く武田。

「どうだ?気持ちいいだろ?」

山田部長「スッキリしますね」

武田「そうだろ〜部室内でただ黙々と演奏してるだけじゃ何の練習にもならない。人に聴かせるのが音楽だ。そうじゃなきゃただの趣味だ」

「分かったならもう帰れ!もう17時過ぎてんだぞ!」

波地成美「ホントだ!集中してたらこんな時間だ」

武田「集中するのは良い証拠だ。それだけ少しは自信が付いたって事だ」

「よし!撤収!」

部員一同「はい」


帰宅中

海堂副部長「なんだかんだ言って良い先生かも!」

波地成美「そうですね」

海堂副部長「明日からも頑張ろう!」

波地、棚町「はい!」


それから相変わらずの演奏を繰り返し行う部員達。


ー7月17日ー

棚町薫「明日からやっと夏休みだ〜!」

波地成美「沢山遊ぼ!」

武田「・・お前ら舐めてんのか」

部員一同「えっ?」

波地と棚町の額に汗が流れる。

武田「夏休みなんてこんな良い期間無いだろ。夏休み中、日曜以外は練習だ!」

部員一同「・・・」

武田「分かったなら解散!」

部員一同「は〜い」

帰宅時に落胆している海堂、波地、棚町。

棚町薫「夏休みも練習か〜。嫌だな」

海堂副部長「でももっと練習出来る良い機会だと思えば良いんじゃない?」

波地成美「まぁそうですね〜」

海堂副部長「ともかく頑張りましょうよ」

波地、棚町「はい」


ここから地獄の特訓が始まるとも知らず各々、夏休みに入る。

ー続くー


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