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■後編

④制作過程


 前回は、いきなり出来上がった鉛筆画をお見せしましたが、今回は、もう少し段階を踏んで紹介していきます。

  *

 まず第一工程として、黒鉛筆と消しゴムで下描きをします。

挿絵(By みてみん)

 右上から反時計回りに、徐々に出来上がっていく様子が分かりますね? 

 ところで、みなさん。顔を描くとき、どこから描きますか? 私は、ご覧の通り瞳から描いていきます。全体のバランスが決まるので、個人的には、ちょうど良いのです。

 あっ、そうだ。

 よく、薄い色の鉛筆で丸や線で骨格を描いてから、改めて黒鉛筆で下描きをするかたがいますよね。美術の教科書的には、それが正しいとされてるんでしょうけど、私は、これくらいの簡単な絵なら、いきなり黒鉛筆で線画を描いていきます。早いし、楽なので。

 あくまで個人の趣向なので、真似するかどうかは、みなさまの賢明な判断に委ねます。

  *

 続いて第二工程として、ペン先に黒のインクを付けて線を引いて行くのですが、いきなり初歩的なミスをやらかしました。

挿絵(By みてみん)

 久々で勘が鈍っていたので、つい油断をして、インクをボタッと落としてしまいました。

 急いでティッシュで吸い取り、乾いてからホワイトを乗せてみましたが、時すでに遅し。

 どうやら、使わないうちに水っぽくなってしまっていたらしく、みるみる滲んでしまいました。使う前に軽くシェイクしたんですけどねぇ。

 みなさんも、アナログイラストを描く際には、充分にお気を付けください。

  *

 さて。筆を洗って、ついでに手も洗って、仕切り直します。

 同じ工程なので端折りますが、描き直してペン入れまで無事に済んだものが、コチラです。

挿絵(By みてみん)

 若干、さきほどに比べて表情や髪が硬くなったような気がします。

 それにしても、軍服の構造は謎ですね。今回は、実在しない国の軍服なので想像で補いましたけど、そうでない場合は、別途に資料を用意して取りかかりましょう。そのほうが、安心です。

  *

 最後に第三工程として、朱と藍で色を塗っていきます。

挿絵(By みてみん)

 また余談ですけど、軍帽は、せっかくのトレードマークである赤毛が隠れるので、無しとしました。これって、軍隊によっては、服務規程違反なのかしら? 気になるかたは、お近くのミリヲタに解説を求めてください。たぶん、集団に一人は居るはずです。

  *

 と、ここに来て左下におかしな点があるのを見つけたので、速やかに修正しました。

 そして、コチラが完成イラストです。

挿絵(By みてみん)

 長い道のりでしたね。


⑤続きの終わりに


 あれは、今から×年前になるでしょうか。

 美術室でエプロンを油絵具だらけにしてる中学生の私に、将来、こういうエッセイを書くことになると告げても、きっと信じないことでしょう。

 あの頃、頭の中で思い描いていた未来予想図は、もっと大人びた人物像でしたから。クールでスマートな大人は、なかなか現実には出会えません。

 大人になって気付くのは、子供の頃に思っていたより、大人はずっと子供っぽいままだということでしょうね。ドラマの俳優や女優は、あくまで理想像です。

 ……何やら、しょっぱい締めくくりになってしまいましたね。

 おつかれさまでした。今回は、これで完結です。

 また次回、お目にかかりましょう。ごきげんよう。

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