倒された後
本当に遅くなっって申し訳ない。テストに課題にリアルのごたごた。いろいろあって学校の居心地がまぁまぁから最悪まで落ちましたが私は生きてます。Twitterも4月まで自粛させられることになりましたが私は元気です。高校3年にそろそろなりますがリアルの人間関係捨てることになるので息抜きにまたこれから書いていきます。
「すみません、一回名乗りをしてみたかったんです。反省はしてます」
「いや、謝らなくてもいいよ」
花鳥風月というパーティ名を付けたはいいものの、なかなか名乗る機会がなく、今回がベストタイミングだったためやってしまったという。いやまぁ、ゲームだしはっちゃけることはいいことだと思いますよ?
「助けてもらったくせにこんなの、ふざけてるとしか思われないよ」
「全く、ツバキ、ダメですよ?」
「反省しようね」
「はい、って振ったのはツキミちゃんじゃない!それに二人も乗ってきたじゃん!」
「「「バレたか」」」
「もう!」
なんだろう、四人組の漫才って初めて見た。
「俺、四人組の漫才とか初めて見たよ」
あ、ケンケンも同じことを思っていたらしい。って声に出すなよ。
幸い漫才?のおかげで聞こえてないみたいだ、よかった。
「あぁ、こっちも自己紹介したほうがいいか?」
「あ、そ、そうですね。まだ聞いてなかったですよね。それと、頭に乗ってるお猿さんはパートナーですか?」
「そうだぞ。俺はヒエン。で頭に乗ってるのがパートナーのスイエンだ」
「うっき」
よろしく的なニュアンスだろう。
「で、俺はケンケン!パートナーそういえばヒエンにも紹介してなかったな。忘れてたよ。ワイルドドッグのタロウだ」
「バウ!」
おぉ、見た目はドーベルマンみたいな見た目でかっこいいな。
「私たちのパートナーの紹介もしてなかったですね。おいで、フラン」
『♪~』
ツバキの呼びかけに答えて片手直剣から妖精がでてきた。
「私のパートナーのフランです。名前はフラワーから付けました。」
「じゃあ次はあたしね。いでよ!我が僕よ!」
「くぇぇぇ!」
「うぉ!?」
ツバメの武器、短剣からは鶏が、
「では私も、よっと」
「にゃー」
ツムジは魔法使いならこれだろうという三角帽子を脱ぐとその中から黒猫が、
「最後は私か~。でてこーい」
「きゅ?」
最後のツキミだが盾からウサギがでてきた。
「名前はツバメがササミ、ツムジがウィンで、ツキミはツッキ-です」
「くぇ!」「にゃ」「きゅ!」
個性的なパートナーたちだな...
「みんな可愛いなぁ!」
「ありがとうございます!ケンケンさん」
「さて、互いの自己紹介も済んだことだしあの後何があったか教えてくれないか」
「あぁ、お前が熊に体当たり食らったあとお前の死体に押される形で森を抜けたんだ」
ここまでは俺も知ってることだな。
「で、そのあとはすぐに町まで戻っていったんです」
「道中は他プレイヤーがモンスをあらかた狩りつくしてたから何もありませんでした」
「そうか...あ、ステータスは見たか?」
「いや、そういえば見てないな。なんだ?お前何かあったのか?」
「レベルが2つ上がってたのと、なんか『献身する者』っていう称号が生えてた」
「称号!?なんですかそれ!!ちょっと詳しくお願いします!」」
うぉっ、おとなしい子だなと思ってたツキミが意外な食いつきを...
「すみません。この子コレクター気質があっていかにも集められそうなものにはこうなってしまうんです...」
「いやー、ツキミの収集癖は困ったもんだよねぇ。小学生のころなんか家の近所のセミの抜け殻をセミの種類ごとに集めてたり...」
「ちょっとツバメ!リアルの話を軽々ネットに持ち込まない!」
「うぁ、つい...ごめんね?」
「称号ってどういうものなんですか!」
「って聞いてなーい」
称号について話さなきゃこりゃ収まらないな。
「俺もさっき確認したばっかだからよくわからんからちょっと詳しく確認してみる」
なになに?
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称号『献身する者』
取得条件:パーティーメンバーや戦闘中のプレイヤーを5人以上戦闘から離脱させ、代わりに自分が死亡することで取得可能。
効果:パーティーメンバーにかけるバフの効果が0.5秒延長する(助けた人数により増える)
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あぁ、ケンケンとツバキたちでちょうど5人だな。これ倒された後も判定はいるのか。で、パーティーメンバーにかけるバフの効果延長って...バフかけるような魔法とか習得してないし、そもそも俺はソロプレイ志望なんだけど...
『称号』取得条件を満たすことで手に入る。効果は様々でネタにしかならないものからかなり便利なものまであり、効果は取得条件が厳しいほど高くなる。効果はON、OFFをステータス画面で切り替え可能。
献身する者っていうのはFG〇の周回でお世話になるとある弓兵が元ネタです。戦いを終わらせる英雄かっこいいですよね。