気がつけばそこは、
いつもみたいに寝て、朝起きたら草原の中にいた。
どこだここはとまわりを見渡す。
なにもない。
いや、ないことはないが、草だ。
いわゆる雑草だ。
空は雲ひとつなく、風が心地良い。
ここは何処なのだろうか、
とりあえず歩いてみた。
何か見えるまで歩くことにした。
村が見えた。
人影がない。
ポツポツと立つ家はボロボロになっており、
使われていたであろう井戸は石が崩れて埋もれていた。
誰もいないのだろうか、
また歩き出した。
誰か見つかるまで歩くことにした。