プロローグ 昴と瀕死の子猫
「やっぱ子猫はいいわぁ」
猫っていいよね。なんたって可愛いし、自由気ままだし。猫が彼女でもいいよ(笑)
だけどボクはまだ思っていなかった。………猫が彼女になるなんて…これっぽっちも。
「やべぇ!もうこんな時間かよ。」
時計は7時半を表示していた。ここはいえのすぐ近くの公園だ。学校までは30分以上かかる。
「ちょい急ぐか!」
チャイムギリッギリで学校に着いた。
「危ないな。あと1分で遅刻だったぜwwwまた野良猫の相手してたろwww」
風北司
ボクのクラスメートで親友だ。彼の一言でクラス一同大爆笑した。
「お、お前はなんでいつもわかるんだよ。全く。」
「そりゃあいっつも 猫を彼女にしたい~ とか言ってるからなwww」
なに言い出すんだこいつ、言うんじゃねえよ!
クラスメート…特に女子を中心に皆ドン引きしている。…この野郎(笑)
その後【猫野郎】というあだ名が付き、地獄の一日をなんとか終えた。
30分以上かけて家の周辺に来た。
再びといつもの公園に行き、いつもの野良猫と戯れて家に向かう。
もう少しで家というところでなにかに気がつく
家の前の電信柱になにか落ちていた。
「まさかこれ…猫?だよな」
この猫が昴の人生を変えることになる。