冒険者たちへ
私はその日、悪い夢を見ているような気分で一杯だったよ。
質の悪い冗談だと思っているんだろう?
『わが種族に対する私掠許可の取り消しと人族と同様の権利を保障して頂きたい。』
『領域の外延部から1Km程度でよければ緩衝地域を設けてやっても良いぞ。』
薄暗い室内に入って最初に見たものは、きちんと椅子に座ってこちらを待つ交渉相手。
どこぞの民族衣装を思わせる、薄汚れた布を体に巻き付けたそいつが私に語った内容は
酷く真っ当な内容とも思われたもんさ。
まさか、きちんと意思の疎通ができるとはその時になるまで思ってもみなかったのだから。
だから私は、陛下と神の名に誓って、真摯に交渉に臨んだのさ。
目の前に座るゴブリンに向かってね。
いやはや、こんな難題を真面目に持ってくるのだから冒険者ってやつらは・・・。
~ある王国特務騎士の酒場での一幕~
冒険者と言われて何を思い出しますか?
騎士物語? 究極の力を求める魔導士? 一攫千金を夢見るトレジャーハンター?
これは、とある王国のとある街で日々の依頼をこなし明日を夢見る冒険者たちの
他愛のない物語です。
序章 とある公子の場合
2014/12/19 14:17
(改)
序章 とある騎士の場合
2014/12/19 14:22
(改)
序章 とある戦士の場合
2014/12/19 14:24
(改)
序章 とある術師の場合
2014/12/19 14:26
(改)
術者、公子を訪ねる
2014/12/19 14:35
(改)
公子と術者が騎士を訪ねて街を歩く
2014/12/21 00:48
(改)
騎士が怒り術者が謝り公子が仲直りさせる
2015/02/02 01:26
(改)
術者の昔語りと綻びはじめ
2015/02/06 13:41
(改)
術者の嘘がばれて騎士が代案を出す
2015/02/20 13:10
(改)
大森林で右往左往
2017/10/22 17:10