番外編 零家のクリスマス
皆さん、メリークリスマス
零の家 side零
今日はクリスマス
良い子にはプレゼントがくるとか、悪い子にはこないとかいう変なイベントがある日だ
それはうちも例外ではないわけで
「「「クリスマス~?」」」
「そうです、一年に一回だけの楽しい日です」
そんな事を瑠璃たちが話している
今までは幼かったから必要なかったが(五歳も幼い気がするのだが)、そろそろプレゼント位渡してもいい時期だろうということで、私と瑠璃が計画した
あとはプレゼントと豪華な夕食くらいだ
「ということなので、プレゼントを考えておいてくださいね?」
「プレゼントか……零や瑠璃はもらえないの?」
そんな事を桜が聞いてくる
普通五歳児が聞くことではないだろうが……もう慣れた
「ああ、これは子どもだけの特別な日だからな」
「皆さんは気にしくていいですよ?」
「……そっか!」ニコッ
そういうと、笑顔で桜華と雅を連れてどこかに行ってしまった
恐らくプレゼントを考えるんだろう
「どんなものを欲しがりますかね?」
「さあな、雅と桜華が桜が欲しいというかもな」
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数時間後
「だいぶ時間かかってますね」
「もう夕食ができるな、今からでもプレゼントの用意は間に合うだろうが……」
一体何しているんだ?
と考えたとき、桜華と雅が現れた
「零~瑠璃~」
「プレゼント決まったよ」
「二人は決まりましたか、桜さんは?」
「「もうすぐ来るよ(~)」」ニヤニヤ
「「?」」
何故か桜華と雅が笑っている
いや、楽しいならわかるのだが、まるで悪戯に成功したような顔だ
瑠璃も気になったようで首を傾げている
すると
「おまたせ、ちょっと時間かかっちゃった」
といって現れた桜の手には、五体の人形があった
「桜さんそれは?」
「これ?三人で作ったんだ」
「いや、プレゼントが決まったんじゃないのか?」
「決めたよ?だって」
それが合図かのように三人は同時に答える
「「「僕(私)達が欲しいのはいつも通りの日常だもん(よ/から~)」」」
その日はいつものように笑い、はしゃぐ日で終わったが、とても特別だったと言えるだろう




