模擬戦
久しぶりの更新です
駄文は強化されています
体育館 side三人称
今日魔道学園では、魔法を使った模擬戦が行われていた
しかし
「これならどう?『シャドードール』」
「まだまだ、『フレイムガーデン』」
「これも駄目!?じゃあ『スプラッシュ』」
「その水、使わせてもらうよ『ライトニング』」
「行くよ~『ウインドタイガー』」
その中の一グループだけレベルが違っていた
何故なら三対一の上、女子三人対男子一人だった
その時点で普通は虐めレベルのことだが、押しているのは少年の方だった
何故なら
「そっちが風ならこっちは火だ『フレイムアロー』」
その少年、天楼院桜にも普通は使えないはずの魔法が使えるからだった
「その魔法を打ち消す『ジャッジメントレイ』」
「それは反則だよ『サンダードラゴン』」
「桜も十分反則だよ!『シャドードール』」
三対一の時点で反則な気がしないでもないが、流石に桜もこれには勝てないようで
「『グラビt待って!、無理無理無理!!」
結局押していたのは最初だけで、この後フルボッコにあったのは言うまでもない
体育館 side桜
「酷いよ皆、三対一なのに手加減なしで来るなんて」
「「「手加減したらまず負けるよ(~)!!」」」
僕もさすがにそこまで強くないんだけどな~……
「そう言えば天の力は使わないの?」
「天の力?」
「ああそっか、魔奈は知らなかったね、雅が使った魔法を打ち消す性質を自分の魔法に加える力だよ」
雅の場合は翼が竜の翼だから少しも戻ったように見えるけど、僕のは鳥みたいな羽だからね
「じゃあお兄ちゃんは何で使わなかったの~」
「………言わなきゃ駄目?」
「「「うん」」」
「あの力を使うと、副作用で体に異常が出るんだよ」
「あの時の熱みたいに?」
「そんな感じかな?後、もう一つあるんだけど」
「もう一つ?」
これが一番言いたくないんだけれど、まあ言っておいた方がいいかもね
「あの力を使うと僕が僕じゃなくなるんだ」
「「?」」
「……………」
「いやちょっと違うかな?僕の中にある意識みたいなものが出てくるんだ」
「神様じゃなくて?」
うん雅の言うとおり神ならどれだけいいことか
「…………」
「魔奈?」
「え!?な、何?」
「いや、ボーっとしてたから大丈夫かなって」
「だ、大丈夫だよ?」
「本当に~?」
「本当に大丈夫だよ、ありがとう桜、桜華ちゃん」
まああの力はできるだけ使わないでおこう、他にこの力が使える人が現れるわけじゃないし
「そろそろ寮に帰る?」
「いいけど、また勝手に部屋に入らないでね?」
「「「………」」」サッ
「何で三人とも目を逸らしたの?本当に入らないでよ!?」
この時僕は知らなかった、自分の中にいる者が、世界の明暗を分けるような力を持っていることに




