罪とイレギュラー
今回は少し長いです
二階渡り廊下 side桜
「話って何?」
「いや、大したことじゃないんだけど」
あんまり怯えられると話しにくいな~
「とりあえず、あなたの味方になろうと思っt「………んで?」……へ?」
「何で君がそんなことをするの?私が嫌われているから同情したの?それとも何かの罰ゲーム?」
「そんなんじゃないよ、あえて言うなら僕が悪人だからね」
「え?」
「悪人だから周りとずれているんだよ、そんなずれた人間だから君の味方になろうと思ったんだよ」
「……………」
「信じられない?じゃあ僕と契約をしてよ」
「え!?でもそれは犯罪じゃ!!」
確かに犯罪だよ、許されざる罪だよ、でも
「汚れないことが正義なら、僕は汚れる方なんだよ
僕は物語の主人公みたいに正しくない、むしろラスボスみたいなものなんだよ
だけど、こんな僕が君を助けられるなら、どんな罪でも背負い続けるよ」
「………」
「だから、僕と契約してください」
「あ…ありが…とう(グスッ)」
「お礼なんかいいよ、じゃあ契約をs「でも」……でも?」
「契約は…まだできない……あなたに背負わせたくない」
「……そっか、じゃあ背負いきれなくなったらいつでも言ってね」
何時までも待ってるから
二階渡り廊下 side魔奈
私は地上に憧れていた、そんな私を魔族は嫌い、虐められていた
それが嫌だった私は魔界から逃げ出し、地上にやってきた
太陽の光を闇で防ぎながらだけど、憧れていた地上に来たときは嬉しかった
けどそれは長く続かなかった
他の種族に虐められ、石を投げられ、泊まる場所も食料も無かった
そんな私は、唯一どんな種族にも平等な魔道学園に入った
でも
「お断りよ」
差別は終わらなかった
もう私には希望は残っていないと思っていた、絶望の中で死んでいく、そんな気がしていた
「あなたなんて生きる権利はないのよ、さっさとs「じゃああなたには生きる義務がないです」……は?」
でもそれは、唐突に終わりを告げた
「言った通りの意味です、彼女に生きる権利がないならあなたには生きる義務がないです」
そう言ったのは、飛び級入学をし、主席に輝いた桜という少年だった
彼は私を庇い、エルフの人と戦った
何故か彼は男なのに魔法が使え、その上私の味方になるといった
初めて会った優しい人、そんな彼のことを考えると、少しドキドキする
「これが恋かな?」
「何か言った?」
「へ?な、何でもないよ!!」
「う、うん(何で慌てているんだろう?)」
そんな優しい彼が魔神だったら、魔族は他の種族と仲良くやっていけたのかな?
だって魔神の象徴となる大罪は……優しさなんだから
体育館 sideエルフ
「何なのよ、あの男は」
男なのに魔法を使い、私よりも弱い技ばかり使っていた、それにこの眼でも見えない攻撃や動きをした
「アレは普通ではないわ」
まるで時間が跳んだような感じだったわ
「あなたが勝てないのは当たり前だよ」
「っ!!誰!?」
「私の名前は○○○○だよ?」
○○○○!!でもおかしい、なんであの男と同じ顔なの!!でもどこか違う、あの男とは何かが
「とりあえず死んでくれる?私は早く桜に会いたいの『サンダーランス』」
「中級魔法、なら『レールガン』」
上級魔法なら、必ず勝てr……え!?
「なんで、なんで相殺できるのよ、ありえないわ」
「解んなくていいよ『ストームカッター』」
いや、やめt……ズバッ
「あれ~?私何してたんだっけ~……まあいいや~お兄ちゃ~ん」
魔神の大罪は私が勝手に付けました
それと最後の人はいったい誰でしょう(おそらく皆さん解っていると思います)




