魔道学園
遂にここまで来れました
零の家 side零
「そろそろ行くね」
「ああ、行って来い」
「休日にはいつでも帰ってきてください」
この間桜たちは飛び級試験を合格し、今日王都にある魔道学園に行く
「金は桜に渡してあるから、買ってほしいものや食べたいものがあるときは桜に言えよ」
「「は~い」」
「ギルドの依頼をこなしたらお金が貰えるなんて昨日知ったよ」
「タダだと依頼を受けてもらえないですから、それとお金は王都にあるギルドで稼げます」
といっても仕送りはするからギルドに行かなくてもいいんだが
まあ本人の自由か
「私食べたいものあるよ?」
「「「今?」」」
まだ家を出てないのにか?
まあ遠いから弁当を持たせればいいか
「え~とね、桜♪」
「雅、僕は食べれないよ」
「じゃあ私も食べる~」
「桜華はなんで便乗するの!?」
いずれ桜は食われるかもな、主にアッチ方面で
「とりあえず怪我はするなよ?虐めや嫌がらせがあったら手紙を送ってくれ、後偶に学園で何があったかを手紙で送ってくれ、それと」
「心配し過ぎ、僕たちは大丈夫だから心配しないでよ」
「だが」
「心配じゃなくて信用して、僕たちは大丈夫だって」
全く、子供の成長は早いな
「わかった」
「うん(ニコッ)」
やはり可愛いな、正直あそこまで遠い場所に行かせるのは嫌だが、しょうがないか
「忘れ物はないですか?」
「ないよ~」
「楽しむのもいいが、勉強も頑張れよ」
「わかってるから大丈夫」
「「行ってらっしゃい」」
「「「行ってきます」」」
「行ったな」
「行きましたね」
なんだか寂しいな、この十年間は楽しいことばかりだったな
「無事に帰ってこいよ」
魔道学園正門 side桜
「大きいね」
「迷いそうなくらいに大きいね」
「ここから入ればいいの~?」
何処から行けばいいのかわかんなくなっちゃった
何処かに人はいないかな
「っ!!」
『君達、新入生?』
『はいそうです』
これは、学園の中?
『何の用?』
『雅、そんな風に言っちゃ駄目だよ』
『一人は出来た子だけど、もう一人は悪い子ね』
あれ?なんでだろ
『とりあえず、僕たちは何処に行けばいいか教えてくれませんか?』
『良いわよ、二人ともついてきなさい』
桜華がいない?
桜華が……いない?




