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第8話:マジカル☆ゾンビ大復活!

 肉片が飛び散り赤く染まった警察署前。

 誰もが腰を抜かして座り込む中、タクシーを着たマジカル☆ポエミィのみが一人悠然と立っていた。

 マジカル☆ポエミィは腰を抜かした警察官達に一瞥をくれると、タクシーを着たまま警察署の敷地から門を通ってそのまま外に出て歩き出した。

 堂々と道路を歩くマジカル☆ポエミィ。

 人間がタクシーから頭と足を出して道路を歩く姿を見た通行人や車の運転手がビックリして警察に通報。しばらくの後、警察の威信をかけたパトカー十数台が、道路中央のマジカル☆ポエミィを包囲した。

 タクシーを着込んだマジカル☆ポエミィが動じる事無く周囲を見回す中、包囲したパトカーから銃を構えた警官達が出てきて扉を盾にマジカル☆ポエミィに銃口を向ける。

「そこを動くな! ゆっくりとタクシーを脱いで地面に伏せろ!」

 拡声器から恐れと自らを奮い立たせようとする意思が入り混じった声が響く。マジカル☆ポエミィは多数の銃口をその鋭い目で睨み、唇を吊り上げて笑った後、タクシーをちぎって脱ぎ捨てるとサイドブレーキのレバーを掲げて呪文を唱えた。

「ベントラベントラスッポンポン。この地に眠る死者よ、我に力を貸せ!」

 空がいつものように黒い雲に覆われ、生ぬるい風が吹いて警官達の頬をなでた。


 一方その頃、騒動の中心から300キロほど離れた通夜中の葬儀会場で、三田豪三郎(享年81)が棺を突き破って復活。喪主の三田義之(59)がショックで倒れて入院した。

 大ピンチ。

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