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第12話:マジカル☆ポエミィ大遅刻!

 山田巡査部長の活躍で大混乱の警察を無視して歩き出すマジカル☆ポエミィ。

 東の空がぼんやりと明るくなり始めている。朝はもうそこまで近づいてきていた。

 マジカル☆ポエミィの脳裏に、夕べ場末のバーで聞いた小柄な男の声がよみがえる。

『……例のアレですがね、明日らしいですぜ。場所は旦那も良くご存知の場所で』

 そう、小柄な男の情報によると、今日の給食にはプリンが出てくるという。

「ぬう……こうしてはおれぬ」

 薄明るくなった空を見上げながらマジカル☆ポエミィは呟き、道路に沿って走り出した。

 アスファルトを削りながら走るマジカル☆ポエミィ。そこへ後ろから大型トラックがのんきに走ってくるのを見たマジカル☆ポエミィは、トラックの正面から体当たりして強引に止めると、ドアの付近をちぎりとって中に乗り込んだ。

「城之内小学校まで頼む」

 鳩が散弾銃を喰らったような顔をしていた運転手は、大きくへこんだバンパーを見て抵抗が無意味である事を悟ると、おとなしくトラックを発進させた。

 早朝の通学路に不釣合いなトラックがやって来て停車。そこからボロボロのフリフリドレスに巨体を包んだマジカル☆ポエミィが姿をあらわした。

「ご苦労」

 マジカル☆ポエミィの言葉を聞き終わる前に運転手はアクセルを踏んでその場から走り去った。

 通学路に仁王立ちするマジカル☆ポエミィ。そこへ通学途中の子供達が走ってきた。

「おはようポエミィー、遅刻するよー」

「ぬう……いかん」

 子供達とマジカル☆ポエミィは急いで学校へと向かう。

 マジカル☆ポエミィ達が校門が見える所までやってくると、朝の遅刻撲滅キャンペーン中の校門では先生が門を閉じようとしていた。

「うわわわ、やばい!」

「間に合わないよー」

 子供達の声を聞いたマジカル☆ポエミィは、走りながら氣を練って手に集中させると雄叫びをあげながら前方に放った。

「させぬ! 受けてみよ! マジカル流奥義万物滅砕!!」

 マジカル☆ポエミィが放った奥義万物滅砕は校門と先生を吹き飛ばし、ついでに教室も二つ吹き飛ばしてバランスの崩れた校舎は崩れ落ちて瓦礫となった。

 大ピンチ。



美少年魔法少女『マジカル☆ポエミィ』 プリティー登校 完

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