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詩*日常から*

ひとつの朝

作者: a i o
掲載日:2026/05/21



上り坂のつづき

急な階段を 

息を切らし踏みしめる

わたしの前を

カミキリムシは

からだいっぱい開いて

飛び立った


忙しない朝が

立ち止まる

雨の気配を残した空

もう少しで

消えてしまいそうな水たまり


真っすぐとはいかない

短い飛行ののち

街路樹の葉先

降り立ったカミキリムシの

白い斑点

気づくこともなく

自転車は走り抜けて行く


ぐわり割れたように

翅を広げ

不安定な中継地をあとにすれば


すれ違いざま

引けた腰に

情けなくもあり

ただ横目で追う


とどまることのない震えが

ひとつの塊となり

遠ざかっていく

差した陽の

白い熱のなか











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― 新着の感想 ―
こんにちは。レビューからお邪魔しました。 新鮮で瑞々しい、朝の空気がダイレクトに伝わってくるような、素敵な詩でした。
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