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死神使役《ネクロマンサー》、現世《うつしよ》に惑う  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!


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第二十七話 強烈な光

 その時だった。


 目がくらむような強烈な光が俺を襲った。


 あまりの眩しさに咄嗟に腕を翳して避けるも、どうやら光はひとつではなく幾筋もあり、それまで漆黒の闇が支配していた世界を白く鮮やかに塗り替えた。


 と、その白で染まった世界の中を、静寂を突き破って腹に響くような重低音を掻き鳴らした何かが、こちらに向かって迫り来る。


 これは――


 ようやく俺の目が慣れた頃、耳を(つんざ)くような甲高い音を立てながら止まったそれらを見ると――それは、三台の黒い車であった。


 俺は驚きつつも眉根を寄せて、砂浜の上に停まったそれらの車を凝視した。


 すかさず荒々しい音を次々と立てながら、ほとんどすべてのドアが開いた。


 そして中からいかつい顔つきの男たちが二十人ばかり、わらわらと躍り出てきた。


 こいつら、もしかして――


 俺は相も変わらず照らされているヘッドライトの眩しい光を腕を翳してよけていると、逆光ながらも見覚えのある男が、モーセの十戒の如くいかつい男たちを掻き分けて前に出てきた。


 あの男は確か――


「あ~、あの男じゃないか。確か若頭(かしら)とか言われていた男だ」


 いつの間にやら隣にいたソルスが、のんきそうに間延びした声で言った。


 俺は軽く頬をピクつかせつつも、その内容には同意せざるを得なかった。


「どうやらそのようだな」


 とその若頭が、ヘッドライトに照らされた俺たちの顔を見て驚き、ギュッと眉根を寄せて睨みつけてきた。


「見た顔だな。それも、今朝見たばかりの顔だ。どういうことだ。何故お前たちがここにいる」


 相変わらずの低く艶のある声で、若頭が俺たちに問いかけてきた。


「それはこっちの台詞だ。まさか遠く離れたこんなところで再会するとは思わなかったぜ」


 俺の挑戦的な返答に、周りのヤクザたちが途端に色めきたった。


 だが若頭は冷静さを保っており、スッとスマートに片手を上げるなり、ヤクザたちを瞬く間に(しず)めた。


「聞いているのはこちらの方だ。さっさと答えろ。返答次第によってはタダではすまんぞ」


 俺は思わず肩をキュッとすくめて両手を大きく広げ、掌を満天の夜空に向けた。


「と言われてもな。ちょっと説明しづらいんだよ」


「それで話が通ると思うか」


 俺はため息を吐いた。


「思わんね。ただ、本当に説明しづらくてね。悪いんだけど、先にそっちが何故ここにいるか教えてくれないか」


 若頭が目をスーッと細めた。そして俺を冷徹な視線で睨みつけている。


 その瞼が一旦静かに閉じたかと思うと、スッと開き、と同時に口も開いた。


「俺たちは、お前たちの足元にうずくまっている男に用がある」

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