戦拓志
花が咲いた。樹が伸びた。風が吹いて、緑ができた。
この全ては、ある一つの糧により、躍進していく。
私達は、この星に生まれ、日本に生まれ、人間として生きてきた。私達、若者が、立っている場所は、何もない大地。ではない。生まれ育った地は、何者かにより、完成させられた国。
先人達が、命を賭けて、守ってくれた国。
戦争の無い、謙虚で冷静で奥ゆかしき国。
区別された土地柄に文化、由緒正しき国。
拒む事なく、一度立ち止まり、一礼する。
それが、日本。
そんな日本で生まれ育った私が、ある範囲に向けて届ける。眠り、強大で、動き出して仕舞えば、大きな者達ですら、手のつけられない存在達を
呼び覚ませる詩。
先人達はよくやった思うが、選手交代だ。
此処からは私たちの番だ。
老人達は、一歩下がって見ていろ。
まだまだ奴らは私たちの力を甘く見ている。
残念だが、私達にも志があるのだ。
未来を決める権利があるのだ。
眠る者達よ。そろそろ目を覚ましても良いのではないか?
『貴方達が、うたた寝している間に、この日本は途轍もない事になっていたよ。』
かくゆう私も、寝坊助であるからして、この様な状態になるまで起きる事が出来なかった。
私は、まだまだ子供。年齢にして24歳。
私たちの様な若者には、夢がある。
はるか昔の人間達とは違い、数多の選択肢が存在する現代。だからこそ、人とは違った『夢』ができる。夢を追いかける道半ば、己1人自身の力では変えれることなど出来ない『世界』をほったらかしにして、夢だけを追いかける様とする。
無我夢中。素晴らしい言葉。これこそが長い命を持った若者の特権である。
眠る同胞よ。そろそろ、参戦しても良いのではないか?
私たち含め同胞達は、頭の悪い大人を遊ばせ過ぎた。
私たち含め同胞達は、能の無い大人を自由にさせ過ぎた。
だか、そうだろ?これで間違いは無かったはず。大人達に任せておけば、この国は大丈夫だと思っていた。
しかし、残念な事に、私達は見誤った。頭の悪い大人達を、過大評価していたのだ。
何故、過大評価してしまったのか?
そう、教えられたからだ。
政治家に任せておけば、この国は大丈夫だと。
頭に叩き込まれたのだ。封印されたのだ。私達の力を。そして、奴等はまだ私達を封印出来ていると思っている。
違うよ。封印なぞは既に解けている。しかし、私達は動くこと無く、頭の悪い大人達を遊ばせ、眠る事を優先した。
国を変える事を諦めたのさ。無理な物は無理だと。
綺麗事を並べ、責任を果たす。そういった者たち
経済を回すため、海より先に住む人間を法律なく招きれた者達。
これから先、この星にやってくる後輩の為に、尽くす事を掲げた、かと思えば中身のない言葉ばかりを吐き、大量のお金をドブに投げた者達。
それは可笑しいと、思った昭和臭い大人達は、口を尖らせて、言及するも、差別だ!。とゆう言葉で捻じ曲げられる。
そうだ。そうだよね。差別は良くない。
私達は謙虚なのだから、頭の悪い大人達の話をしっかりと飲み込もうではないか。
流れて行く時代。これら全てを修正する事ができる私達ではあるが、傍観者としての生を全うする事を決めた。
それよりも、眠りにつき、夢を追いかける事を選択した。
夢が実現すれば、こんな事どうでも良くなるから、今の貧しい暮らしから自ずと脱出できる様になるから。
眠る同胞よ。そろそろ、本気を見せようではないか?
私も同じく、眠る事を選択し、夢を追いかける者。
私もこの選択をした理由は同じである。諦めていたから。
私達に力があっても、それは形が織りなす賜物ではない。
誰かに与える事ができる力の類。その者に力を貸す事ができる。言わば『化身』
それが、私達、若者の、根本的な力の根源。
直接的な攻撃が出来ない私達は、変わり果てる地獄の国を変えようと一度は動こうした。しかし、視野を満遍なく広げても、力を与えるには、相応しくない乏しい大人達。
だからこそ、私達は、諦めたのだ。
先人達が、命を賭けて守ってくれた国を
戦争の無い、謙虚で冷静で奥ゆかしき国を
敬意を表し、相手を尊重出来る国を
だからこそ、私達は、眠りについたのだ。
眠る同胞よ。一度、夢に向かう足を止めて考えて見ないか?
可笑しな事ばかりだ。
何故?日本人では無いものが、日本の自然を汚す?
何故?日本を置き去りにし、他のものを持ち上げる?
何故?私達の後輩が、お腹いっぱいにご飯を食べれない?
何故?夢を見つけ、叶える事が出来なければ、飢えを耐え凌げない?
何故?愛国者と言って、虐げる。笑われる。何が悪い?何が面白い?
何故だ?何故だ?、何故だ?
『何故?日本とゆう国で、日本人が泣いているのだ?』
目を覚ませ。同胞よ。この国を転ずる時だ。
『夢』に向かって努力する。そんな事、誰でもやっている。忙しいフリをするな。私は夢を放り投げてまで、この日本を見ろとは一度も言っていない。たった十秒、いや、たった一秒でもいい。
『目を開けて見てくれ。』
『差別』などを、この国で使うな。背景も意味も薄い、知恵も乏しい、その頭でこの言葉を使うな。この事を言われ、逆上するか?笑わせるな。狂気じみた世界と隣り合わせで歩く者たちは、簡単には吐かない。
『この言葉を軽んじるな。』
『責任』などを、お前達が語るな。出来もしない事を語る事は馬鹿がやる事。学を積んだのだろう?、研鑽を磨いてきたのだろう?歳を重ねたのだろう?。それでも、金と責任を天秤に乗せるなら
『私達が責任を持って終わらせよう。』
『謙虚』なのだろう?ならば人の話は、最後まで黙って聞け。言葉を武器にして扱うのが、お前達の生業だろ?人が話している間際に、横入りする頭の悪い大人を見ると、『平等』とゆう言葉の意味が可笑しくなる。それでも、貫くなら、聞かぬのなら、
『この国には要らん。立ち去れ。』
同胞よ。私は一度だけ目を覚ます事ができた。先に行っている。その先でまた会おう。
荒れ果てた大地に、変わり果てた大地に、一度だけ力を与えようでは無いか。
一度は諦めた私が、この人間達になら、力を貸して上げても、文句は無いと思えた。
『誰なのかは言わない。』
『強者である君たちが己自身で見つけなければ意味を成さない。』
『変わらない。』
『しかし、自ずと見つける事が出来る筈、そう信じている。』
残念だったな。地味で、チンケな大人達。
残念だったな。日本を動かす、暮らしを豊かに。と能書きを垂れる大人達。
私達は、今から覚醒する。もう、終わりにしよう。
私達は、静かなこの国が好きなのだ。お前達の声は如何も、私達の耳には合わない様だ。
それが、可笑しいと思うか?。笑わせるな、これが時代の流れだ。指を咥えて、待っておけ。もう、小癪な真似は私達には効かんよ。
若者の力が如何に恐ろしいか、知らないだろ?
お前達よりも、上手く『支配』出来る。
お前達よりも、遥かに『力量』がある。
怖いだろ?でも、残念。私達に火をつけてしまったのだから。
私達は、種ではない。私達は、何者でもない。
私達は、翼などは付いていない。地に足付ける生き物だ。
だからこそ出来る力の使い方。
この枯れ果てた大地を、吹き返す事が出来る『水』を持っている。
今まで、その『水』を隠し持っていたのだ。若者全てが、その水を扱う事になれば、全てが変わる。
もう、止めても無駄だ。甘い蜜では、そもそも動かんよ。
私達は、面白い事が大好きなのだ。
だからこそ、面白いと、思えた人間達に、私達が、『水』を掛けてあげよう。荒れた地で、咲かす事すら許されなかった花が、芽吹くであろう。
これは、強く卓絶された、『若者』とゆう種族が、日本を変える、覚醒の詩。
少しだけだが、まだ時間はある。私は起きるのが早かったのだろう。
同胞が起きるまで、少しこの場所で待つ事にする。
荒れ果てた大地で見つけた『オレンジ』を食べながら、暇を潰そうと思う。
偶然にも、観る事が出来た。面白い『オレンジ』を。