エコーチェンバー
●月1日(土曜日)
石ころ
狂もまた終わった。ああ、あれがどうやら悪の科学者のようです。
いずこのどこかさん
そうですね。何でも実在の人物、それも担当編集さんがモデルだとか
石ころ
…二の句が継げませんね。許可を出す方も出す方ですが頭がおかしいんじゃないですかね
いずこのどこかさん
おかしいんでしょうね。これどうぞ(リンク)
石ころ
……子どもを雑誌編集者だけにはさせたくないと思いました
●月3日(月曜日)
石ころ
うちの子に最初あれを見せていなかった事を今日PTAで責められました。よそはよそうちはうちでいいはずなのに、何なんですかね。
いずこのどこかさん
お子さんはいくつですか?
石ころ
小学四年生です
いずこのどこかさん
大変ですね、しばらくは機嫌を取ってお勉強させ、そういうのに関心のないエリートの子たちが進学するような私立中学を目指せればいいんですけどねー何分先立つものが…ですか
石ころ
ああそうです。本当、心底から情けないですよ……
●月4日(火曜日)
石ころ
昨日の話を夫にしたら「普通の公立中でなんか問題でもあるのか」と言われました
いずこのどこかさん
本当意識の低い方を配偶者にしてしまったものですね…ご愁傷様ですとしか申せません
●月6日(木曜日)
石ころ
夫と私が必死に稼いだお金をどうして吸い上げて行くのか…
いずこのどこかさん
そのためにやってるんでしょう、まったく拝金主義は醜いですね
石ころ
それはお金は必要でしょうけど何も庶民からむしり取らなくてもいいのに
いずこのどこかさん
買わなきゃハブられるって言うその文化って……ああ……
●月8日(土曜日)
石ころ
何が悲しくてゴールデンタイムに男のあれを見なきゃいけないんでしょうね!私が子どもの時はなかったのに……
いずこのどこかさん
それでお金が取れるからでしょうね。悲しい事に
石ころ
不買運動ならぬ不視聴運動って言うのがあったらやりたいんですけど
いずこのどこかさん
私も参加したいですね。遠い所にいるので今すぐは無理ですけど
●月10日(月曜日)
石ころ
「スマイルレディー」との第二シーズンが始まるとか。こっちで視聴できないのでしょうか?
いずこのどこかさん
「スマイルレディー」やってないんですか?
石ころ
この前も言った気がしますが四話で切られました。なんであんな素晴らしい物があんな終わり方をしなければならないんでしょうか
いずこのどこかさん
それなら確か地方局ならば見られますよ。ただなぜか深夜アニメになってますけど、しかもデジタル放送で3つに分かれている内の1つだけです
石ころ
はあ…子どもたちに見せる気がないんですね…本当、ゴールデンタイムにでもやってくれれば私たちは本当に楽できるのに
いずこのどこかさん
視聴率悪いんですか?
石ころ
具体的な数字はわかりませんけどそういう事なんでしょうね
いずこのどこかさん
今調べてみたら第一話こそ2.9%でしたが第二話は0.2%だとか。
石ころ
うわぁ…
いずこのどこかさん
みんなどうしてわからないんですかね、努力の大事さが。真面目にやっている彼女なればこそ正義の力も与えられるはずなのに。そして決して相手を殺さない優しい気持ちがあってこそ英雄なのに。
子どもたちはいつから野蛮になってしまったのでしょうか……
石ころ
男の子だけでなく女の子もですか
いずこのどこかさん
女の子向けアニメとか言いますけど、あれだって相当激しく殴り合っていますしそれ以上に悪役のやる事が汚くて汚くて……あれを見ていると破壊衝動が抑えられなくなりますよ!
石ころ
本当、世界に平穏なんてないんですね……
●月11日(火曜日)
石ころ
今日職場で言われましたよ、私が酔っぱらってるって!お酒なんか飲まずに真面目に仕事をしてますけどって言ったら、ウソ吐け昨日呑んで来ただろって、ったく確かに缶ビール一杯呑みましたけどそれでなんで気付くんだかあのアル中ストーカー男!
いずこのどこかさん
もしかしてあのアニメのせいじゃないですか、あれ確か開始一か月ぐらいで飲酒してましてよ、女子中学生が
石ころ
二の句が継げません…
いずこのどこかさん
ですね。だからこそ我々は、テレビ局に演出がよろしくないと抗議をしているのです。ですが答えはほとんどなく、あったとしても「原作再現」の四文字のみ。
いずこのどこかさん
原作者とやらの奴隷でいいのですかと言った所で「それをやって視聴者からそっぽを向かれた経験があり」とか言う過去のトラウマと言う名の刃を振りかざしてこちらの希求を跳ね除けるのです。
いずこのどこかさん
このような事態の蔓延が我も我もと負の連鎖を招き、いずれテレビは子どもたちに安心して見せられる環境ではなくなってしまいます。これは社会にとって自滅でしかなく、国中が嘲笑される事態を招きます。そんな国家を子どもたちに残せるのですか
石ころ
立ち上がれと言うのですか
いずこのどこかさん
そうです。全ては、子どものためなのです!




