ジョージは野獣
休暇の一週間を一日ごとに区切りたかったため短めです。
ご了承のほどよろしくお願いします。
9月1日【青の日】
朝になっても俺はスミレと交じり合っていた。
朝日に照らされるスミレの肌が綺麗だ。このまま絵画にしたいと思った。レベルアップの影響なのか体力はまだまだある。
今日から一週間の特別休暇だ。
俺は満足がいくまでスミレを堪能する事に決めた。
スミレが痙攣したところで俺は裸の上にガウンを着て寝室を出る。メイド長のナタリーに俺の部屋に軽食を用意しておくように頼んだ。
寝室に戻るとスミレの息が落ち着いてきたようだ。
「もう朝よ。そろそろ着替えないと」
「何を言っているんだスミレ。俺はまだまだスミレを堪能したいんだ。今日は休みだから付き合ってもらうよ」
スミレは少しの戸惑いと多少の呆れを含んだ顔をして、俺を迎え入れてくれた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
お昼過ぎに俺の気持ちも落ち着いてきた。
部屋に用意されていた軽食を寝室に運び、お互いに裸で食べる。
日常と非日常の混ざり合った光景。
スミレは美人系の顔付きをしている。そこに何ともコミカルな可愛さが同居する。
堪らなくなり俺は襲いかかってしまった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
寝室にはお風呂が併設されている。
今は魔道具で一日中入ることができるようになった。これもドラゴンの魔石様々である。
新婚らしく2人でお風呂に入った。風呂場はゆったりとしたスペースがある。
俺がスミレの身体を洗う事にした。
あのスミレの胸を持ち上げるように洗う。
か、感動だ!
俺は気がつくとスミレを襲っていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「もう! ジョージはすぐに襲うんだから!」
「それは俺のせいじゃないよ。スミレが魅力的だからだよ。これはしょうがないんじゃないかな。俺も時と場所と場合は弁えているから」
怒るスミレに反省しない俺だった。だって、またやるもんね。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
夕食の時間、スミレが恥ずかしそうにしている。昨晩から今日の昼過ぎまで寝室から出てこなかったからだ。
俺は料理人のバキが作った料理に舌鼓を打つ。
「バキ、このお肉は美味しいね」
「旦那様と奥様のために精がつく物を作ろうと思いましてね。香辛料に工夫しましたよ」
バキはそう言ってニヤリと笑う。
スミレは益々恥ずかしそうにしている。
夫婦なんだから気にしなければ良いのにね。でも恥ずかしがるスミレが可愛い。
「じゃ、バキの期待に応えて早く赤ちゃんが欲しいね」
執事長のマリウスが言葉を挟む。
「まぁ子供はエウル神からの授かりものですから。お二人共まだお若いですから焦らなくても大丈夫ですよ」
マリウスは優しいな。子供ができない夫婦もいるから、気を遣ってくれている。
「そうだね。俺はスミレがいればそれだけで満足だから。今の状況を少し楽しむのもありだね」
グラコートの屋敷には優しい愛が溢れていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
夕食後に俺にマナー講師を付ける話になった。なんでもルード・サラバンという男性が帝都にいるとの事。
前サラバン伯爵で今は息子に跡を任せて悠々自適に過ごし、年齢は60歳を越えているそうだ。家柄、人格が優れていて、洗練されたマナーの持ち主という事で名前が上がった。
本人は侵略戦争反対派のようだ。
息子の現サラバン伯爵は侵略戦争推進派とのこと。
親子で考え方が違うといろいろと大変なんだろうな。
それでルード・サラバンは領地を離れて帝都に住んでいるそうだ。
早速、明日の午前中に執事長のマリウスがルード・サラバンに連絡をしてくれるそうだ。
こちらが頼むわけだから出向いたほうが良いかな?
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