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ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? 〜ダンジョン調査から始まる波瀾万丈の人生〜【文庫本発売中】  作者: 葉暮銀
新しい時代

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ベルク宰相のお墨付き

 ベルク宰相の言っている事は本当なのか?


「でもそれならどうしてスミレやダンは俺にそれを言わないんですか? 性欲の管理をしっかりしないと暗殺される可能性があるって」


 ベルク宰相は優しい目をして俺に語りかけてくる。


「推測ですが、それはジョージ様が怖がると考えたんじゃないですかね? ジョージ様はジョージ様の暗殺計画を立案しようとしていた事を知ったのは先日の陞爵の儀の私の発言ですね」


「そうだね。以前からもしかして暗殺とかされるかもとは思っていたけど、実際にそんな動きがあったと聞いて衝撃を受けましたから」


「暗殺されるかもって段階と、暗殺計画の立案を試みられたって段階は明確に違うのです。私の場合、政権の中枢にいましたから暗殺なんて日常茶飯事です。ザラス前皇帝陛下も暗殺されましたから」


 そうだよな……。権力の中心になればなるほど暗殺の危険性は増すよな。


「上級貴族の家で育てば、暗殺は日常なのです。しかしジョージ様は平民出身でその後は魔導爵でした。暗殺は非日常でしょう」


 確かに暗殺なんて遠い世界の話だったなぁ。


「できれば暗殺されるなんて考えないで生きていくのが幸せなんですよ。自分を害する人が確実にいると考えると結構精神がやられます。ぼんやりとした暗殺の危惧が、暗殺計画が実際にあったとなると、暗殺が身近になり、実感してしまいます」


 ぼんやりとした懸案事項が明確になると確かに違うな。


「スミレ様とダンはそれを危惧したのでしょう。ですからダンも以前自分が関わったジョージ様の暗殺計画について、ジョージ様に話していないのだと思います。そしてスミレ様も同様ですね」


「じゃあ、どうすれば良い?」


「夫婦の間に隠し事はいらないと考える人もいますし、そうじゃないと考える人もいます。スミレ様は今回、後者を選んでいますね」


 まぁ俺の事を考えてスミレもダンも黙っているなら知らないフリが良いか。


「取り敢えず知らないフリをする事にしますよ。スミレやダンの気遣いを無にする必要はないよね」


「それがよろしいかと思います。それとジョージ様は自然体でよろしいかと。既に今の時点で考え過ぎています。あるがままを受け入れ、思いのままに行動すれば自ずと状況は改善しますよ」


 ベルク宰相に言われると本当にそうなりそうな気がするのは、俺のベルク宰相への信頼なんだろうな。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 午後からはスミレと親衛隊と合流してドラゴン討伐に精を出した。

 だいぶ連携が取れるようになり効率化が進んでいる。

 8,000個の魔石も問題なく集まりそうだ。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 俺は大浴場で今日の専任侍女の当番である第二分隊のエマとケリーとデリアに身体を洗われていた。


 ベルク宰相の予想では専任侍女の全員が俺の暗殺計画があった事を知っているはず。そしてそれを俺に言わないように厳命されているとの事。

 俺が暗殺を身近に感じていないと思わせる為には急に変わっては駄目と助言をされていた。


 目の前の専任侍女に手を出す事がスミレが本当に喜ぶと知り、既に俺の心の歯止めは無くなっている。


 今までは何を言われてもしっくりいってなかった。それでどうしても最後の一線を越えられなかった。

 しかしベルク宰相のお墨付きをいただき、これからは安心して(たが)が外せる。


 目の前で揺れるエマの胸。柔らかい身体を押し付けてくるケリーとデリア。

 今まで我慢をしていた分、圧倒的な性的な魅力を感じてしまう……。


 しかしベルク宰相からは今週の瞑想の指導まで待つように言われている。

 その指導を通して俺が変わったと思わせるのが自然とのこと。


 俺が抱いて良い美女。

 俺に抱いて欲しい美女。

 俺が下半身だけで行動すれば喜ぶ奥さん。


 どれだけ俺に都合の良い状況なんだ……。

 こんな状態で俺は【白の日】まで我慢できるのだろうか?

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