表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? 〜ダンジョン調査から始まる波瀾万丈の人生〜【文庫本発売中】  作者: 葉暮銀
地位に求められるモノ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

315/363

恥じらいこそが世界を救う

 やっぱり大きな風呂は良いなぁ。

 ゆっくりできるわ。

 これに毎日入れるなんて贅沢の極致だな。


 一人で温泉に浸かっていると魔力反応が1つやってきた。

 あぁこりゃ良いや。最高の癒しになりそうだ。


 脱衣所から姿を現したのはスミレだ。

 今朝にいつも通り全裸を鑑賞したが見飽きる事は全くない。

 それ程までにスミレの身体は完璧だよ。


 スミレは俺を認めると掛け湯をしてからゆっくりと近づいてきた。


「本当に凄いお風呂ね。こんな素晴らしいお風呂は生まれて初めてよ」


 湯船に()かるなり、両手を上げて上半身を伸ばしながら声を上げるスミレ。

 そのような体勢は身体の構造上、素敵な胸が突き出される。

 街灯に群がる羽虫のように俺の右手がお山に吸い寄せられていく。

 しかし俺の右手は虚しく(ちゅう)彷徨(さまよ)った。


「今は今日の疲れを取っているところよ。疲れるような事は後にしましょうね」


 それもそうか。

 何故か素直にそう思ってしまった。

 きっと俺の性欲状態からの判断だろうな。これで溜まっていたら俺は反発するに違いない。

 さすがスミレだよ。俺の扱い方を俺以上に理解している。


 俺はスミレの言い付けを守って、湯船に浸かったまま目の前のスミレの魔力にも浸かった。

 湯船で身体がほぐれて、スミレの魔力で心がほぐれる。最高級の癒しだよ。


 起きているのか寝ているのか? その境界の微睡(まどろ)みの世界。

 その世界にどっぷりとハマっていた。そのせいで認識が遅れてしまった。


 脱衣所から現れたのは恥ずかしそうな表情のポーラであった。

 脳が衝撃を受ける。

 ポーラは温泉にあまりにも似つかわしい姿をしていた。小さめなタオル一枚で胸を隠しているが、残念(?)な事にそれは成功していない。

 その後ろにはオリビアもいた。こちらも小さめなタオルで胸を隠しているが、失敗していた。


 ポーラとオリビアは当たり前のように掛け湯をして湯船に浸かってきた。


「ジョージ様、この後身体を流させていただきます」


 恥ずかしそうな顔で毅然と宣言するポーラ。

 やっと現実世界に帰ってきた俺が驚いて言葉を返す。


「いや、それよりも何で一緒にお風呂に入っているの!?」


「それは私がジョージ様の専任侍女ですから。今まではご遠慮しておりましたが、先日スミレ様とダン様の依頼があり、ジョージ様の身体を洗う仕事をさせていただきます」


 あ、これは策略だ……。


「またスミレ様より、もう家族なんだから一緒にお風呂に入っても良いと言われまして……。大きなお風呂が勿体無いとも言われました」


 確かに勿体無いけど……。

 そう言う話なのか?


「まずは形から入るのも良いかなって。他人に身体を洗ってもらっていると少しずつ上級貴族の常識が身につくわよ」


 笑顔で俺的には無茶な提案をするスミレ。


「わかったよ。その提案はまずは受け入れてみる。それでなんでオリビアも一緒にいるの? オリビアは俺の専任侍女じゃないよね?」


「細かい事は気にするな。確かに私はジョージ様の専任侍女ではないが、状況次第でなっても良いって思っている。まずは職場体験だな。ダン様には許可をもらっている」


 職場体験って……。あまりにも自由だな。

 それにしてもポーラの身体は欲情をそそる。エルフとは違い人間味を感じるよ。美人要素に可愛い要素が色濃く出ている。

 子供を一人産み、現在39歳だが、全く身体が崩れていない。

 元々童顔なのか初めに見た時は30歳半ばに感じた。しかしその後心労が無くなり、栄養状態が改善したようで、20歳後半にしか見えなくなっている。隣にいるオリビアと並んでも姉妹にしか見えない。

 ポーラは今現在、人生の第二の花を咲かせている感じか……。


 俺の視線を敏感に感じたポーラが、顕になっている左胸を一瞬隠そうと動いたが止まった。

 恥ずかしいそうな顔のまま、おずおずと小さなタオルで隠していた右胸まで俺の視線に晒した。


 な、なんという……破壊力だ……。

 恥じらいこそが正義!

 恥じらいこそが真理!

 恥じらいこそが全てを解決する!


 顔を赤くしているポーラ。これは湯船だけのせいでは断じてない。

 肩を見ると小刻みに震えているのがわかる。

 羞恥の極み……。


 こんな極上の光景はまず見られない。

 あぁ……、ご馳走様です。


「ジョージ様、そろそろお身体を洗いたいと思うのですが……」


 赤い顔をしてポーラが呟いた。

 しかし俺は湯船を出れる状態じゃない……。


「いや、今はちょっと……」


 俺が何とか誤魔化そうとしようとしていたらスミレが横から口を挟んできた。


「ジョージ、当主は堂々としていれば良いの。自分の素の反応を隠す必要はないわ。自分の専任侍女に恥ずかしさを感じちゃダメよ」


 なぬ!? そうなのか? いやそんなバカな!?

 スミレは俺にこの状態で堂々としろとおっしゃっる!?

 それが上級貴族の当主に周囲が期待することなのか……。

 ええい! (まま)よ!


 俺はルードさん直伝の冷静な顔を作り立ち上がる。既に下半身の一部は立ち上がっていたが……。

 そして悠然と洗い場に向かう。

続きを読みたい方、面白かった方は下の星評価とブックマークをお願いいたします。星をいただけると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集英社ダッシュエックス文庫より
第1巻が発売中
▼▼▼クリック▼▼▼
ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? ~ダンジョン調査から始まる波乱万丈の人生~
html>



▼▼▼葉暮銀その他の作品▼▼▼
蒼炎の魔術師〜冒険への飛翔〜
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ