表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? 〜ダンジョン調査から始まる波瀾万丈の人生〜【文庫本発売中】  作者: 葉暮銀
地位に求められるモノ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

300/363

軽やかな話術は詐欺師の香り

「ず、ずるいのじゃ! 我に放った縛鎖荊と違うではないか! ずるい! ずるい! ずるい!」


 エヴィーが騒ぎ始めてしまった。

 面倒なので放っておこう。


「なんかちょっと予定と違っていたけど、縛鎖荊が上手くかかっているか確認したいから皆んなで修練のダンジョンに行こうか」


「承知致しました! 早急に準備をしてまいります!」


 シーファが元気良く返事をした。

 そしてエルフ達に声をかける。


「ジョージ様より指令が発動された! 迅速に戦闘服に着替えて戻ってこい!」


「「「「「応!」」」」」


 シーファの声に即座に反応し、動き出すエルフ達。さすが元軍人の集団だな。

 でも戦闘服まで着なくても……。修練のダンジョンの人数制限に引っかからないか確かめるだけなんだけど。ちょっと入って終わる予定だったんだが、今更そんな事を言える雰囲気じゃ無くなってしまったよ。


 大ホールに残ったのはポーラとオリビアとダン、そして拗ねているエヴィーだ。


 あまり拗ねられるとそれはそれで面倒だな。


 俺がエヴィーに声をかけようとしたら、ダンが目線を送ってきて俺を止めた。

 そしてダンはエヴィーに声をかける。


「エンヴァラさん、別にずるくはないですよ。反対にエンヴァラさん1人だけが違う縛鎖荊じゃないですか。ジョージ様に特別扱いされているのはエンヴァラさんです」


「ふん! 何が特別扱いじゃ! そんなわけあるわけないわ!」


「そうでしょうか? エンヴァラさんはジョージ様の最初(・・)の縛鎖荊を受けたのですよ。ジョージ様の初めて(・・・)をいただいております」


 ダンが口が上手いのは知っているけど、いくらなんでもそんな女性の初めてをいただいたようなニュアンスで言っても意味ないだろ?


「ご主人様の初めて……」


 うん?


「そうです。これは未来永劫語り継がれる事になるジョージ様の英雄譚の中で燦然と輝く(・・・・・)歴史的な事実となるでしょう。私にとってはエンヴァラ様が羨ましくて仕方ありませんね」


「燦然と輝く……」


 あれ?


「それにエンヴァラさんはジョージ様と戦闘をなされたのですよね? その行為には容易に膝を折らないエンヴァラ様の高潔さ(・・・)を感じられます。それが例え神に等しいジョージ様であろうとも」


「高潔さ……」


 おいおい!


「その戦闘の結果としてのエンヴァラ様を縛っているのが今の縛鎖荊です。唯一無二(・・・・)の縛鎖荊ではありませんか」


「唯一無二……」


 …………。


「エンヴァラ様はジョージ様の筆頭下婢(かひ)です。これは動かし難い事実ですよ。これからも筆頭下婢としてジョージ様を支えていきましょう」


「おぉ! そうじゃな! 我はジョージ様の筆頭下婢じゃ!」


 まるで詐欺師だよ……。拗ねていたエヴィーがあっさりと機嫌を直しているわ……。


「それではそろそろ人間の社会の常識を知るお勉強を始めましょうか。エンヴァラさんがエクス帝国高等学校に入学するまでに時間がありませんから」


「お主が前から言っていた学校というものじゃな。本当にそれはご主人様のためになるのか?」


「もちろんです。エンヴァラ様が高等学校に通うことは我が主ジョージ様の希望です」


「ジョージ様が喜ぶなら頑張らないといけないな。よし! 早速人間の社会について勉強するか」


「それでは僭越ながら私が講師を務めさせていただきます。それでは私の執務室にいきましょうか。美味しいお菓子もありますよ」


「おぉ! お主はわかっておるな! それにしてもお主は人間のくせにできるのぉ。褒美じゃ、(われ)が名前を覚えてやろう」


「ダンと申します。平民のため氏はありません」


「なんと、お主ほどの者が平民とな! なるほど、人間の社会はなんとも摩訶不思議じゃ」


 ダンは首を捻るエヴィーを連れて大ホールを出ていった。


 ダンにかかればエヴィーの扱いも簡単なんだな……。


 そうこうしている間に戦闘服に身を包んだエルフ達が戻ってきた。


 よし! それでは修練のダンジョンに行ってみるか。

続きを読みたい方、面白かった方は下の星評価とブックマークをお願いいたします。星をいただけると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集英社ダッシュエックス文庫より
第1巻が発売中
▼▼▼クリック▼▼▼
ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? ~ダンジョン調査から始まる波乱万丈の人生~
html>



▼▼▼葉暮銀その他の作品▼▼▼
蒼炎の魔術師〜冒険への飛翔〜
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ