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ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? 〜ダンジョン調査から始まる波瀾万丈の人生〜【文庫本発売中】  作者: 葉暮銀
地位に求められるモノ

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修練のダンジョンの秘密

「本当かどうかはわからないけどダンジョンの成り立ちはわかったよ。でも修練のダンジョンはおかしくない? ダンジョンはエルフを鍛え上げるシステムなんだろ? あんな浅い領域でオーガやドラゴンが出没したりするのはその前提が壊れている。それに2人しか入れないよ。どう考えても難易度がイカれている」


「ご主人様が言っている修練のダンジョンは【王の階梯(かいてい)】じゃ。真のエルフの王になる為のもの。精霊王からの試練じゃな」


「試練?」


「せっかくだから今から【王の階梯】に行ってみるか。我の話の真偽もそれで理解できるじゃろ」


 俺は自信満々なエヴィーの提案を断る理由はなかった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 修練のダンジョンには俺とシーファとエヴィーの3人で向かう。

 俺達を見た人達が騒めき始めるが無視をする事にした。これは慣れるしかないよな。


「先程の説明でエヴィーは10歳で縛鎖荊(ばくさけい)を発動させたんだろ? その後、エルフの王になって世界樹に仕立て上げられたんだよな? それは何歳くらいだっの?」


縛鎖荊(ばくさけい)を発動してから半年くらいじゃったか。もう忘れてしまったわ」


「もしかしてだけど、エヴィーって普通の生活って10年くらいしかしていない?」


「そうじゃな。その後はずっと世界樹に囚われておったからな」


 精神的に幼いとは感じていたが、これはしょうがないのかもしれないな……。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「ここが修練のダンジョンじゃな。間違いなく【王の階梯】じゃ。まずはご主人様とシーファが入ってくれ」


 あれ? エヴィーは入らないの?


 少し疑問に感じたが素直にエヴィーの言葉に従った。

 俺とシーファがダンジョンに入る。これは何のためにやっているのか?

 エヴィーを問いただそうと思い振り返ると、エヴィーはすぐ後ろをついてきていた。


「な、なんでエヴィーも修練のダンジョンに入れるの!?」


「これで我が話した事を信用できたかの? ここは【王の階梯】。真のエルフ王になる為の精霊王の試練の場なのじゃ。エルフの王になる為に必要なのは縛鎖荊(ばくさけい)を使える事。縛鎖荊で縛られると対象者の魔力が術者の魔力で覆われる。だから我とご主人様で1人と認識されるのじゃ。【王の階梯】は縛鎖荊で王の軍団を作り制覇するものじゃからな」


 こりゃエヴィーの話は本当みたいだ……。

 うん? でも腑に落ちない点もあるな。


「でも何で2人なの? 1人で良くない?」


「王とその(つがい)で2人じゃな。精霊は愛を(たっと)ぶ。この【王の階梯】では2人の真の愛情を示す必要もあるのじゃ」


 これだけスラスラ答えるのなら疑う余地はもうないな。

 縛鎖荊で縛れば修練のダンジョンの人数制限が無くなるのか……。

 これは今後の対応の変化が必要だ。

 まぁダンに丸投げだよな。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「縛鎖荊は対象者が服従しておれば術者の負担はほとんど無い。まぁ魔力で完全に屈服させる必要があるがな。しかしご主人様なら赤子の手を捻るものじゃ」


 エヴィーを連れてすぐにダンのところに相談に来た。

 それにしてもダンが言っていたが、確かにエヴィーはダンを虫ケラを見るような眼で見るなぁ……。


「確か縛鎖荊の解除は精密な魔力操作が必要でしたよね?」


 ダンの質問を鼻で笑うエヴィー。柄が悪い行為だが、エヴィーの整い過ぎている顔でやると様になっている。


「お主は馬鹿か? そんなものはそれこそご主人様には御茶子(おちゃのこ)さいさいじゃ」


 それにしてもダンを馬鹿にした発言にもダンは怒らないな?


「それは重畳(ちょうじょう)ですね。ダンジョンは大地のエネルギーが溜まる龍穴を利用していると言いましたが、魔石を大量に取っても何か問題は生じませんか?」


 再度鼻で笑うエヴィー。


「やはりお主は馬鹿じゃな。これからは金髪馬鹿と呼んでやろう。龍穴のエネルギーが尽きるわけがないじゃろ。エネルギーは常に流転するのじゃ。お主らが魔石と言っている塊のエネルギーは、また地面に戻っていく。そのうち龍脈に沿ってまた龍穴に帰るわ」


 ニコリと微笑むダン。


「ご教授いただきありがとうございます。縛鎖荊でジョージ様の軍団を作り上げれば、今までとは比べられない効率でドラゴンの魔石を得ることができそうですね。早速、ジョージ様の専任侍女になる予定だったエルフを全員集めましょう。また家臣団にはジョージ様の縛鎖荊(ばくさけい)に縛られたいかどうかの確認をいたします」


 俺はダンの言葉に耳を疑ってしまった。


「ちょっと待って。確かに修練のダンジョンの人数制限が無くなればドラゴンの魔石の運搬の効率が良くなるのはわかるよ。でも縛鎖荊ははっきり言って奴隷製造魔法だよ。知っての通り縛鎖荊で縛られているエヴィーは俺の筆頭下婢を自認している。俺は下僕や下婢を率先して作りたくはないよ」


「それはどうでしょうか? 無理矢理縛鎖荊(ばくさけい)で縛ってしまったらそうかもしれませんが、本人の希望をとった上でおこなえば問題は無いかと思います。それにジョージ様はエルフ達を飼う(・・)予定ですよね? それこそ今更ですよ」


 うぐっ……。何も言い返せない……。

 確かに普通に考えれば飼う方がハードルが高いよな。

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