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ぷりぷりのぷりぷりとぷりぷりはぷり

 今日は日が落ちたため、シルファさん達は明朝より動き始めるそうだ。

 この砦にいるシルファさんを含むエンヴァラの親衛隊27人を三つのグループにわける。


 まずはエンヴァラに帰還し、長老に事の経緯を説明するグループ。ついでにライドさんを連行するそうだ。またカタスさんがこのグループに同行することに。なんでもカタスさんはエクス帝国政府の特使の役割りを担っていた。今年の4月以降にエクス帝国が東の国々の平定をする旨を内々にエンヴァラに伝えるそうだ。この時期までエンヴァラに伝えなかったのは、情報の漏洩に細心の注意を払っていたみたい。どうしても他の国に情報が漏れる可能性があるからなぁ。


 次は周辺を偵察をするグループ。これは俺達がエンヴァラを襲撃するための部隊を潜ませていないかの確認。まぁ徒労に終わるけど、それでエルフ達が安心できるなら良いわな。


 最後がここの砦でお留守番組。ライドさんもカタスさんもいないから、俺以外が全員女性のエルフ……。

 もう一度言う、全員女性のエルフ(・・・・・・・・)だ。

 スミレと離れて一ヶ月。そしてキャッハー!領域を抜ける事により野生化している俺。またキャッハー!領域を移動中はライドさんとカタスさんが近くにいたせいで自家発電もできなかった。既に玉袋はパンパンだ。

 腹も膨れたし、風呂入って自家発電して寝るとするか。この砦は常時兵士が数十人駐留するから大浴場があるそうだ。そして今日は久々にフカフカのベッドで休めるよ。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 ぷりぷりのぷりぷりはぷりぷりのぷり……。


 あぁーー!!

 ぷりぷりやぁーー!!


 俺の前を歩いているショートカットの髪型の女性のエルフ。彼女は今、俺を砦の宿泊用客室に案内してくれている。

 それは良いのだが、全く良くない。

 このエルフ……、なんでお尻がこんなにぷりぷりなんだぁ!! 

 こいつはぷり界の女王だ! まさにぷりの申し子。ぷりから生まれ、ぷりに帰っていく。ぷりをする為に生まれてきたに違いない!


「こちらの部屋になります。ジョージ様のご用意が終わりましたら大浴場に案内させていただきます」


 部屋に入った俺は何はともあれ真っ先にトイレに駆け込んだ。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 あぁ……。凄かったわ。目がチカチカ、頭の中がスパークしたよ。

 ヒャッハー!領域に入って一週間ヌイてなかったもんな。危なく暴走するところだった。

 それにしてもヤバいな、性欲が(ほとばし)っていた。

 マジで思考がおかしいよ。なんだよぷり界の女王って……。自分が信じられないわ。

 しかし既に俺は賢者モード。もう一安心だ。


「よろしかったらどうぞ。お茶を淹れました。それともすぐに大浴場に行かれますか?」


 俺がトイレを出ると先程のぷりぷり女王が話しかけてきた。

 良くみると幼いな。18歳くらいに見える。大きな眼とショートカットの髪型が活発な印象を与えている。女王ってより、姫って感じか。俺の脳内の呼び名はプリ姫確定やね。

 だがエルフの見た目年齢は当てにならないからな。案外、俺の倍くらいの歳だったりして。


「ありがとう。せっかくだからお茶を飲んで落ち着いてから行くよ」


「それならお茶菓子も出しますね。嬉しいです。ジョージ様とお話しがしたかったので」


「お話? 何か用事があったかな?」


「用事というかお願いですかね。お時間がある時でよろしいのでジョージ様の魔法をじっくりと見せて欲しいんです」


 目をキラキラさせている美女。いや美少女? どっちなんだ? 何かモヤモヤするな。


「別にそれくらいは良いけど、交換条件として君の年齢を教えてくれるかな?」


「プリアです」


「はっ?」


「ですからプリアです。ジョージ様が私の事を君だなんて言うから……。名前で呼んでください。そういえば自己紹介してませんでしたね。そして3日前に18歳になりました」


 まさか本当にプリ姫だったとは……。名は(たい)を表すとはこの事か。

 そして少し怒った言い方がぷりぷりしていた。コイツはぷりぷりの化身か!

 それに18歳とな……。エルフのくせに見たまんまの歳だった。逆に驚いたわ。


「わかった、プリちゃんだね。良い名前だ。本当にそう思うよ」


「えへへ。自分の名前はとても気に入っています。褒めていただけて嬉しいです。それにプリちゃんなんてジョージ様から呼ばれると恥ずかしさもありますがとても嬉しいです」


 軽く頬を赤らめるプリちゃん。

 プリちゃんは可愛い要素が7割、美人要素が3割って感じか。まだ幼さを残しているもんな。

 まだ18歳だから、きっとこれから女性としての魅力が増していくんだろうな。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 おかしい? これは本当に変だ?

 俺はトイレを()て賢者になったはず。それなのに何故俺の3本目の足はギンギンなんだ?

 確かに俺は大浴場に案内するプリちゃんのぷりぷりをガン見しているのは否定しない。しかし身体の奥から熱い衝動(・・)が次から次へと湧き上がってくる。そしてギンギンの先を出口して爆発させたくてしょうがない。

 なんだ? 媚薬でも盛られたのか? エルフ達の魔力反応の質に嫌な感じはしてなかったが……。


「こちらが大浴場になります。どうぞゆっくりと疲れを癒やしてください」


 しょうがないな。まずは風呂場で自家発電しようっと。

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