出しゃばっちゃったかな? テヘ!
1月22日〜
エルフの里への道中、オリビアちゃんは時間があればライドさんと話している。いやあれは時間があればと言うレベルじゃない。言い直せば、オリビアちゃんは積極的にライドさんと話す時間を捻出している。
最近ではライドさんと話しているオリビアちゃんは良く笑っている。間違いなくオリビアちゃんの雰囲気が柔らかくなった。それに伴い母親のポーラが甲斐甲斐しく俺の世話をしていても、俺に憎悪を向ける事も無くなった。
ライドさんは本当に猛獣使いなんだろうな。
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茜師匠とオリビアちゃんは毎日のように立ち合っている。最近は皆が観ているところで行っている。最初の教育ではオリビアの為を思って見ないようにお願いした茜師匠だが、最近のオリビアの変化を見てそんな気遣いは不要と判断したようだ。今は茜師匠とオリビアちゃんの立ち合いで見取り稽古をする様に茜師匠に言われていた。
真剣に観察しているとわかる事もある。茜師匠は龍闘流剣術、オリビアちゃんはエクス帝国騎士剣術。どちらにも一長一短がある。
龍闘流剣術は一対一の立ち合いで進化している。対してエクス帝国騎士剣術は多対一や多対多の集団戦を想定している。どちらが優れているわけではない。ただ進化の過程が違うだけだ。
龍闘流剣術は一対一を想定している為、相手の動きに反応する事になる。剣豪同士の立ち合いの場合は先に動くと不利になりやすい。後の先が龍闘流剣術の真髄なのだろう。
エクス帝国騎士剣術は集団戦を想定している戦争の剣だ。集団戦のため、激しい戦闘場所では全方位どこから攻撃されるかわからない。そんな状態では相手の動きを待つ事もできない。殺される前に殺すがエクス帝国騎士剣術だ。
茜師匠が優勝したエクス帝国剣術大会は一対一の形式。
俺が手も足も出なかった茜師匠との立ち合いも一対一。
茜師匠がオリビアちゃんに教育も一対一。
そりゃ茜師匠が圧勝するわ。龍闘流剣術の土俵で戦っているんだから。
そして大事な事だが、俺とスミレの脱衣模擬戦も一対一。俺の師匠選びに抜かりはなかったわ。
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専属侍女のポーラは馬車内では膝枕を勧めてくるが、それ以外の過度な接触はしてこなかった。貞操の危機を感じていたのに少し拍子抜けをしてしまった。
断じて期待はしていない。していないはず。きっとしていない。たぶんしていない。していないような……。
取り敢えず性的処理として毎日スミレを想って右手を酷使している。
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道中にある宿場町の高級宿屋の最上級の部屋が俺にいつも宛てがわれている。大きなベッドを一人で使うのはスミレがいない寂しさを増幅させる効果があった。今晩も一人寂しくスミレを想いながら寝ようとしたら、魔力ソナーに俺の部屋に近づく魔力を感じた。
なるほど、これは予想しにくい客人だ。
俺はノックをされる前に扉を開く。
そこには軽く眼を見開いたオリビアちゃんがいた。
オリビアちゃんはお風呂上がりか? 通常は纏めている髪を下ろしている。乾き切っていない髪が色気を感じてしまう。
第一印象で俺はオリビアちゃんの身体付きを【細身の身体だが、主張するところは主張している。出しゃばり過ぎていないバランスの取れたバディ!!】と称していたが、寝間着のオリビアちゃんの山は【出しゃばっちゃったかな? テヘ!】と俺に訴えかけてくる……。
「話があるのだが……」
あ、固まっていたよ……。なかなかの衝撃だったな。スミレを初めて見た時の衝撃を思い出してしまった。
俺って美人タイプに弱いんだな。美人要素が8割、可愛い要素が2割くらいが女性の黄金比率のような気がする。
スミレもオリビアちゃんもこの女性の黄金比率だもんな。
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さすが高級宿の最上級のお部屋。しっかりと応接セットが完備されている。
俺の向かいのソファに座るオリビアちゃん。話があると言っていたが、俯いたまま無言だ。
こういう時は急かさないほうが良いのかな? 俺は部屋に備え付けられているお酒をグラスに注いだ。
「私にももらえるかな?」
緊張しているみたいだからアルコールでリラックスできるかもな。
それにまぁ一人で飲むより二人の方が楽しいわな。
「オリビアちゃんがお酒に付き合ってくれるんだ。それは嬉しいね」
俺はオリビアちゃんの前にお酒が注がれたグラスを置いた。





