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【書籍化】ちび神獣たちのお世話係始めました ~世界樹の森でもふもふスローライフ!~  作者: カナデ
3章 世界樹と新たな出会い

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75 ユーラの成長の見守りと収穫

本日二話更新です。ご注意下さい。

 『ユーラが立って歩いた』という吉報は、どうやら神獣と精霊の間を駆け抜けたらしい。

 歩いた翌日から、入れ替わり立ち代わりにユーラの元を訪れては、遠目にユーラの成長を笑顔で眺めては俺に一言お礼を言って去って行く。


 俺にお礼を言われてもな……。俺的には神獣や精霊からお礼を言われる程ユーラに手間をかけていない気がして、なんだかちょっとだけ居心地が悪い。でも。


『おうおうっ!とうとうユーラ様が歩いたってな!なら転んでも怪我しないように急いで持って来たぜ!』


 そう言って、ドワーフ達とトントゥ達が大勢で運んで来たのは、たくさんの布だった。そうしてあっという間に部屋には敷物が敷かれ、設置されていた手すりにも布が被せられてどこで転んでも頭を打たない仕様になった。


「あ、ありがとうございます。目を離した隙に動き出しているから、とても助かります!」


 そう、こういう、言わなくても俺が気が付かない処に気を配ってくれるドワーフ達の存在はとてもありがたかった。


 いや、別に子供を預けていない神獣達からじーーーーっと見つめられて迷惑だ、という訳ではないからな!ただ……。聖地は中央は全て花畑だから、遠くから見られていても身体が大きいから見ているのが遠目でも分かるので、なんとなく視線にむずむずするだけだからな!


 精霊達はシルフ達は風でユーラの歩みを止めないように上空から見下ろしていたし、ウィンディーネ達は聖地の泉で大歓迎で湖畔で毎日踊っているし、ノーム達は、まあ、いつも通り楽しそうにスプライトたちと一緒にわちゃわちゃしていた。


 ドリアードは他のドリアード達と一緒に屋根の間から覗いていたけどな!ドリアードって自分の宿り木から離れられるのか!って驚いたけど、まあ、俺を見ていた訳じゃないし、美女が多くてドキドキしたけどそこは、まあ、な。


 他の小さな精霊達はそりゃあ賑やかな程だが、皆がユーラの成長を喜んでいると思えば俺だってとても喜ばしいのだ。




 そうしてシュウに振り回され、歩き出してからは歩いたりハイハイしたりと動き回るユーラを追いかけていたらあっという間に夏が終わりそうになっており、目の前の畑には金色の小麦畑が広がっていた。


「ハア……。ずっとバタバタしていて畑の世話がほとんど出来ていなかったけど、今年も豊作みたいで良かった。ありがとうな、ノームにスプライトたち。皆で畑の土を管理してくれていたんだろう?」


 しゃがんで畑の周囲にいるノームや小さなスプライト達にお礼を言うと、皆うれしそうにはしゃいで踊りだす。

 去年初めて畑を作った時に、栄養とか肥料とか、ブツブツと自分が知っている限りのことを思い出しつつ精霊達にも手伝って貰いながら面倒をみていたから、それを覚えてくれていた精霊達が肥料の管理までしてくれていたようだった。


 かろうじて畑の雑草抜きは子供達と一緒に少しはやったんだけどな……。でも、スプライト達が気を使って雑草が出てくると避けてくれていたし、ほとんど手間をかけてないんだよな。本当にありがたい。今年から作った野菜も豊作だし、収穫して食べてみるのが楽しみだな!


 因みに今年から植えた赤い実がなる野菜は、思っていた通りにトマトだったぞ!畑にどこかで見たような実が実って、真っ赤に熟す前に一つもぎって食べてそのあまりにも青臭ささに吐き出しそうになったが、味は日本で品種改良したような果物のような甘さはなく、野菜!という青臭い味がしたが、完熟させて食べればほんのりとした甘みがあってとても美味しかった。


 初めて完熟した真っ赤なトマトを食べた時は、思わず涙が出そうになってしまった。日本でトマトが好物という訳ではなかったのにな!これもまだ少し実っているから、これからの実はドライトマトにして保存食を作るつもりだ。



「さあ!今日は皆で畑の収穫をするぞーー!ちゃんと収穫するヤツは指示するから、それ以外はまた後で!だぞ。あと、シュウとユーラは、キキリとクオン、それにロトムが見ていてくれるか?セランとフェイもお願いな!」

『『『『『『はーーーい!』』』』』』

『『『分かった(の)(ぞ)』』』


 ケットシーとクー・シーの子供達に手伝って貰い、まずは小麦の収穫だ。しっかりと小麦色に実っている小麦を、少しずつ束にしては重ねて行く。小麦は去年もやったから、去年居た子供達が下の子供達に教えながら作業をしている姿がとても微笑ましい。

 小麦を天日干しにしたら、次は芋と新しく植えた野菜の収穫だ。


「おおっ!やっぱりこれは、人参とさつま芋か!それに……うん、これは匂いがニンニク、かな?まあ、食べてみないと分からないけど、うれしいなぁ」


 実は少し前からチラチラとのぞくオレンジ色に、人参かも?とわくわくしていたのを引っこ抜くと、やはり見たことあるようなオレンジが出て来てうれしくて笑ってしまった。

 スプライト達がこれはもう大丈夫、これはまだ!と収穫できる野菜を教えてくれたので、それを子供達に教えつつ収穫してはとりあえずマジックバッグへと入れた。


 新しい野菜は味を確認してから、ケットシーとクー・シーの集落にも少しずつ分けることになっている。味が気に入ったら来年それぞれの集落の畑で作る予定だ。

 その為の種を採る分はスプライト達に頼んで別に管理して貰っている。


 今年は胡椒も見つかったし、どんどん食生活が充実して来たな!あとは米が欲しいけど……。まあ、去年のこの世界に来たばっかの時の肉、肉、ひたすら肉!の生活のことを思えば大満足だよな。



 その夜さっそく茹でて食べてみた人参とさつま芋らしき野菜が、やっぱり味的に青臭いが人参とさつま芋のような味がして、そしてニンニクかな?と思ったのも香りがまんまニンニクだったことから、やはり和食が恋しくなってしまい、その夜はなかなか寝付けなかった。


 ……ハア。実家だと和食が多かったけど、一人暮らしになってからはほとんど洋食だったのに、恋しく思い出す味が和食なのは、やっぱり俺が日本人だからなのかな……。せめて米が食べられたら、な。ケットシー達やアーシュにも頼んではみているけど、米がどんな作物か見たことないからなぁ。もしかしたら見逃しているのかもしれないし。


 この世界に来てからもう二年以上が経ったのに、ずっとアーシュや子供達に振り回されていてそれどころではなかったし、荒れていると聞いてこの世界のことを気にしないようにしていたが、この森と聖地の外の世界のことを始めて気にし出したのだった。





またまたお待たせして申し訳ありませんでした<(_ _)>

やはり年末の仕事の忙しさに、年のせいか体力がついて行けませんでした……グフッ。。


今年が今日で終わり、という実感がまだないままですが、ご挨拶の程を。


今年もお世話になりました。

私的には他社ですが第二作目の書籍を出していただくことが出来、そしてこの作品を新連載、ということで少しだけ頑張れた気も、まだまだ倒れて書けない日が多い気もする一年でした。


来年は、この作品の連載や、新作の連載など、もう少し精力的に出来たらいいな、と思ってはいますが、のんびりとお付き合いいただけるとうれしいです。


こうして書けているのも皆さまが読んで下さっているお陰です。どうもありがとうございました<(_ _)>

また来年もよろしくお願いいたします!


来年は年始休暇の内に第四章をお届けできると思います。(次回から4章になります)

4章でも新しい子も出ますので、のんびりと見守ってやって下さい。どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>



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