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【完結】男やもめに花が咲く~恋でお腹はふくれませんよ?~  作者: 蒼空苺


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26 準備は万端


**********


さぁ。今日は待ちに待った魔法道具解禁日です!!

ふっふっふ。

私はこのために頑張ったのですよ!


舞踏会後、リュシアスと話を詰めて作成に取り掛かった。

前回同様、実家の商会にも依頼をして物資調達に余念はない。

魔法道具作りの楽しさに、リュシアスとの話し合いにもつい熱がこもってしまった。

仕組の考察に時間はかかったが、想像通りの形に仕上げることができて感動した!!

前世で使っていたものが、こんな風に自分の発案で再現できたことに心が震える思いだ。


リュシアスに構想を話したところ、専用部屋を用意してくれた。

このため、子どもたちには秘密にしてこっそり作業を進められた。

完成してからも、子どもが使うものであるため、安全確認を万端に行った。

そう! ばっちり私が使いまくりましたとも!

楽しかった!!

いや。安全確認のために使ったのです。楽しむのが主目的ではなかったのです。誓って。


魔法道具が完成し、安全確認もばっちり済ませ、準備万端整ったのが昨日。

やっと子どもたちに公開できる日がやってきたのだ。

そのため、そわそわと喜びを隠しきれず、朝からテンションマックス状態なのである。


「とても嬉しそうだね。ティアーナ」


ふいに後ろから声をかけられ振り返ると、今日もさわやかに微笑むリュシアスの姿があった。


「おはようございます、リュシアス様。

もちろんですよ! これをするために頑張ったのですもの!!

お子さま方にも、きっと喜んでもらえると思うんです!

ふふ。二人に見せるのが楽しみで仕方がないですわ!」


溢れんばかりの笑顔で返事をする。


「そんなに楽しそうな君を見られれて、とてもうれしい。

もちろん、ラファもマルティも喜んでくれるさ。

いろんなことを考えて、努力をしてくれてありがとう。ティアーナ。」


少し驚いたような顔をしながらも、リュシアスも嬉しそうに目を細めて微笑む。


「いいえ! リュシアス様がいたからこそ、完成したものですもの。

私の方こそ、魔法道具を作っていただいてありがとうございました。」


「はは。お安い御用だよ。

それに君の発想はとても面白い。また何か考えついたら、私に教えてくれ。

また一緒に魔法道具を作りだそう。」


確かに、魔法道具を作ってる間、リュシアスはとても楽しそうにしていた。

どんどん話が盛り上がり、大掛かりなものをつくってしまった。

仕事でもあるのに、熱中するほど魔法道具づくりが好きなんだと改めて知った。

また子どもたちのために、何か一緒につくれたらいいな。


「はい。かしこまりました。何か考えついたら、また形にしてくださいね。」


「あぁ。なんでも張り切って作るよ。」


ふふ。何気ないやり取りも、今日は楽しくて仕方がない。

ふわふわ飛んでいけそうなくらい、心が弾んでいる。

さて、二人は喜んでくれるかな?


「では、後で時間をみつけて様子を見に行くよ。きっと二人は楽しんでくれるはずだ。

ティアーナも子供たちと一緒に楽しんで。」


優しく微笑むリュシアス。


「はい!子どもたちの楽しむ姿をぜひ見に来てくださいね。お待ちしています。」


「ふふ。そうだね。ティアーナの顔も見に行きたいから、必ず行くよ。

また後でね」


リュシアスが優しい手つきで頭をなでていく。


いつもとまた違った行動に、すっかり固まってしまった。

去っていくリュシアスの背中をじっと目で追い続ける。



……子ども扱いされてるのかしら?

うーーん。まぁ、がんがん攻めてこられるよりはいいのかな……?

でも、なんだかこそばゆい。

頭を撫でられるなんていつぶりだろうか。

労いの意味も込められていたのかもしれないし。

嫌な気はしなかった。

……むしろ、嬉しかったかも。

あぁ。ダメだな。どんどんハマっていく。


何気ない行動だった。

なのに、愛おしんでくれているのが伝わってくる、優しい動作。

もうどうやっても、この気持ちに蓋をすることはできないのだろうか。

まだ……まだこのままでいさせて。



***********



「今日はお二人に新しい遊びを提案したいと思います!」


「新しい遊び?」

「何をするんですの?」


「今日は体を動かして遊びます! すごく動き回るので、まずはお着換えをいたしましょう。」


「「はーい」」


今日も天使な二人です。かわいい。

でも今日は動き回るので、かわいく着飾った服は脱いでいただかなければいけません。

少し残念ですが、万全に遊ぶためには致し方ないのです。


そう。魔法道具を作ると同時に、お子様方の服も準備していたのです!

ばっちりですよ。

動ける服といっても、乗馬服やら簡素なシャツ程度しかなかった。

それでは少し生地が破れたり、動きづらかったりするだろうと思い、商会で服の相談をした。

うん。これもなかなかの出来栄えなのです。

意外と前世っぽいものって、この異世界でも製作可能なのだなぁと感心するばかりだ。


では。まずはラファエル様のお着換え。

上衣は襟つきの薄い水色のポロシャツ。

下衣は白の半ズボン。

その下に黒のタイツを着用する。ただし、足首までのものにしてある。

靴下はなし。裸足のまま遊びますよ。

さわやかテニス少年な衣装ですね!

テニスラケット持たせたい。


次にマルティアリスさま。

上衣は襟付きの薄いピンク色のポロシャツ。

下衣はプリーツたっぷりの白色スカート。

ただし、ズボンもセットになって付いているスカートなのでめくれても問題なし。

ミニスカは、この世界ではあまり見ることができないのでとても貴重です。

そのため短すぎても問題だろうと思い、膝上程度にとどめた。

その下に足首までの長さの黒のタイツ着用。

髪の毛が長いので、下の方でお団子を二つ作って結った。

マルティアリスちゃんもテニス少女風!


やっぱり双子はお揃いコーデがいいよねっ!

めっちゃかわいいっっ!!!!!


「見慣れない衣装だね……」


「これで正解なんでしょうか……」


初めての衣装に不安な様子で伺ってくる二人。

まぁ、そうですよね。


「私が考えて作ってもらった衣装なんですよ!

動いてみれば、その良さを分かってくださると思います。

お部屋の中でしか着ませんから、心配なさらなくても大丈夫ですよ。」


「まぁ。ティアーナさまがそう言うなら。」


「せっかく作ってくださったものですもの。一度試してみましょうね。」


うむ。妥協してくれるようです。

年少者さまたち、さすがの大人対応です。


「ふふ。ありがとうございます。私も同じように着替えてきますね。」


「ティアーナさまも着るの?」


「お揃いですか?」


「私もお二人と一緒に遊びたいので、しっかり準備しなくてはいけませんからね!

ふふ。お揃いですかね。お楽しみに。

では少々お待ちくださいね。」



さぁ。着替えて、始めましょう!!


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