水平線
掲載日:2019/09/29
そばにいていいの?
何故そんなことを聞くの?
ここで明日を待っていいの?
何故そんなことを聞くの?
見えないから、歩いている理由が分からないから。
理由は探しても何処にもない。
話せないから、躓きの理由が分からないから。
迷わすだけの慰めは欲しくない。
がんじがらめの体がほどけて、海に溶けて消える気がした。
呼んでほしくない。
眠りにつく頃、水平線は存在しなくなる。
見上げることも見下ろすこともなく、漂うだけの視線。
指が震えた。
逃れることのできない時間の行き先を示す指。
夜だけが太陽を招く。
回れ、回れ、消えた水平線を探してまわれ。
慰める理由を何故聞くの?
ここで誰の生命線を辿ればいいの?
未完成の夜を見届けるため、失われた水平線に立って。
ここなら今日を終わらせていいの?
心が震えた?
凍てつく空と焼ける海に、私の生命線は閉じ込められる。




