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737話

 ハイドが静かに眠る墓に対して祈り終えると、コウ達は再び家の中へ戻り、今度は椅子に座りながら用意した紅茶を啜りつつ、今後の予定を立てていた。


「さて...今後はここを活動拠点にしようと思ってるんだけどどう思う?」


 ということで、まずは活動拠点の場所についてなのだが、今日からこのハイドと共に生活していた家を中心として調査の活動をしていこうかといった提案をライラとイザベルの2人にしてみることにした。


 勿論、理由としては死の森の外で野営などするよりかはこの隠蔽の魔法で魔物達から見えないようになっている家の方が遥かに安全だからだ。


 まぁコウには魔物を寄せ付けないようにするための結界を作り出す魔道具もあったりするのだが、生活環境的には風呂やベッドなどがあるこちらの方が良いだろうか。


「でもコウさんがいないと入れないんですよね~?」


「あー...確かにそうだな...2人も自由に出入り出来るようにしたいけど分からん」


 しかしライラの言う通り、問題点もあってそれがコウ自身が一緒にいないと認識阻害の魔法が解除されず、自由に出入り出来ない部分はどうするべきだろうか?といったところ。


 個人的には2人とも自由にこの家へ出入り出来て欲しいものなのだが、残念ながらこの家の制作者ではなく、その自由に出入りする方法が分からないため、どうすることも出来ないのが何とも言えない。


「そこはコウさんと共に行動するしかないですね」


「まぁそれが1番だよな。じゃあこれからは行動は一緒にしないとな」


「安全を優先したいですしね。ちなみにコウさん達は何処まで調査しましたか?」


 とりあえず結果的には安全を優先したいため、その問題の解決策については全員で調査の行動を共にするということとなった訳なのだが、今度はイザベルから何処まで死の森を調査したのかと聞かれた。


「一応氷の鳥で中層付近の手前までは調査が出来てはいるな」


「なるほど...私よりも先を調査しているんですね」


「全部魔法任せだけどな」


 そのため、コウは自身が調査することが出来た死の森の範囲について答えると、どうやらイザベルはそこまで死の森の内部を調査出来ていないとのことであった。


 まぁイザベルはコウが氷の鳥を飛ばしているのと違い、自身の足で死の森の内部を調査しているためか、そこまで調査が出来ている範囲が広くないのはしょうがないといったところだろうか。


「じゃあこれからは中層を調査する感じでしょうか?」


「ん?まぁそうする予定かもな。危険度は上がるけども」


 そしてこれから調査する範囲は死の森の中層なのかと聞かれたので、頭を縦に振って頷きつつ、危険度が上がるが調査をする旨を伝えていく。


 そんな中層付近を調査したいのにも理由があり、それはフェニの親鳥である雷鳥が魔族を見たのが中層付近と言っていたからである。


 そのため、個人的には死の森の中層付近を重点的に調査すれば、何かしらあったりするのではないかと、コウ自身は睨んでいたりする。


「じゃあ今日は...」


 とりあえずこれで明日以降、死の森の調査をどうするべきなのかについて話終えようとすると、急に遠くから謎の地響きのようなものが屋内にいるコウ達にも伝わるかのように聞こえてきたではないか。


 ということで、コウ達はその謎の地響きのようなものは一体何なのか?そして外で一体何が起こっているのか?を知るため、座っていた椅子からサッと立ち上がると、家から飛び出し、外の状況を確認することとするのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分10月21日or22日になりますのでよろしくお願いします。

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