725話
あれから約一週間の時が流れ、何気のない日々を過ごしていたのだが、コウ達が生活している家のポストに1通の手紙が届いた。
その手紙の中身に書かれていたものとはエルフィー達が呼び掛けておいた冒険者達がようやくローランに集まったということが書かれているものであった。
何と言うか他の冒険者達を呼ぶのにも結構時間が掛るものだなと思ったのだが、呼び掛けた冒険者達の殆どが二つ名持ちのため、それなりに忙しい中来ている筈なので、ローランに集まるのに時間が掛かったのは当たり前だろうか。
ということで、コウは手紙に書かれているものを再び目を動かし、確認すると、そこには場所と日時が書かれており、それは以前お世話になっていた小鳥の止まり木という宿に3日後集合のようだ。
「それにしても今から3日後か」
「なにか準備とかした方が良いんですかね~?」
3日間も猶予があるのであれば、ライラの言う通り何かしらの準備とかをした方が良いだろうし、何よりも死の森という危険な場所なら尚更といったところ。
また基本的にはコウの収納の指輪の中にたっぷりと何が起きても良いように食料やら何やらが備蓄されているのだが、ここ最近は家にいることも多く、収納の指輪の中にある料理を食べているせいで、減ってきていたりしているのだ。
そのため、死の森へ向かう前に念には念を入れて食料をたっぷりと補充するべきと言える。
「とりあえず食料を補充かな」
「でしたら一旦外に行きますか~」
「まずは買い占めできる屋台を探すぞ」
「お手軽に買えますもんね〜」
ということで、コウ達は死の森に向かう前にたっぷりの食料を収納の指輪の中に補充するため、家から外に出ると、手軽に大量の料理を注文することが出来る屋台を探すことにした。
しかし大量の料理を買い占めていくことにしたのは良いが出来れば自身の口に合うような料理が良いので、そんな屋台を探すべきだろうか。
とすれば、様々な料理を作る屋台が集まる噴水広場に向かった方が良いと思ったコウ達は噴水広場に向けて今度は歩き出す。
「さて...何にしようかな?」
「まずは一度食べてみるのはどうでしょうか~?」
「昼頃だし丁度いいかもな」
そして噴水広場付近へ到着した訳なのだが、そこには良い匂いを漂わせる多くの屋台が並んでおり、歩き回っているあちらこちらの客に向かって大きな声で宣伝しながら呼び掛けていたりする。
さて...とりあえずこれから屋台の料理を買い占めていくのは良いのだが、先程も言った通り、出来れば自身の口に合う料理を買っておきたいということなので、食べ歩きでもしながら探すことにした。
そんな屋台が立ち並ぶ噴水広場をライラと共に練り歩きながら料理を楽しんでいると、背後から聞き覚えのある声で自身達の名前を呼ばれることとなる。
「この声は...」
「イザベルさん~!」
「コウさんライラさんお久しぶりですね」
そのため、背後を振り返ってみると、そこには白薔薇騎士団の団長であるイザベルが立っており、ローランに呼ばれてるのは知っていたが、まさかこんなところで出会うとは思ってもおらず、コウ達は驚きの表情を浮かべながら再開の挨拶を交わしていくのであった...。
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