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71話

「やっと帰ってこれたな」


「キュイキューイ!」


 コウとフェニは無事、王都からローランへ帰ってくることができた。


 ローランへ入るため門へ並んでいた長蛇の列をコウ達は既に並び終え町中へ入っており、久々の活気あるローランの街を歩き冒険者ギルドへと向かう。


 勿論、冒険者ギルドへと向かう理由はイザベルに書いて貰ったCランクへ上がるための推薦状を見せに行き昇格試験を受けるためだ。


 幾つかの屋台の誘惑を避け冒険者ギルド到着し、木製の扉を開けると昼頃のためか中は閑散としていた。


 といってもコウは混んでいるよりかは空いている方が好きなため、現在ギルド内が閑散しているのは都合が良い。


 コウはそのまま受付まで歩いていくとサーラが黙々と書類を整理しているのが見え、受付に立つとサーラはこちらに気がつく。


「あっコウさん何処行ってたんですか?とっくにオークとワイルドボアの解体が終わってますよ」


 どうやらコウが闘技大会に参加してローランへ戻ってくる頃には前回お願いしたオークとワイルドボアの解体が既に終わってたようだ。


「あぁ悪い。知り合いから少し用があってギルドに来れなかったんだ」


「なるほど、そういうことでしたか。ではこちらがオークとワイルドボアの解体した報酬となりますね。そしてあとは木材の依頼の報酬になります」


 受付の机の上にあるトレーへと金貨25枚置かれコウはそれを収納の指輪の中へと仕舞っていく。


 報酬の大半は木材なのだろうが前回、貰ったゴブリンの報酬よりも多くの報酬が貰えコウとしてはホクホクで満足である。


「あぁそういえばこれギルドマスターに渡してもらってもいいか?」


 コウはイザベルに書いてもらった推薦状が入っている封筒をサーラへと渡しギルドマスターに見てもらうことをお願いするとサーラは「大丈夫ですよ」と言いながら席を立ちギルドマスターの部屋へと歩いて行った。


 肩に乗っているフェニを指で撫でながら待っているとサーラが戻ってきてどうやらギルドマスターの部屋へと案内してくれるようだ。


 ギルドマスターの部屋の前へと案内されるとサーラは受付へと戻り、中から「入れ」と渋い声が聞こえてくる。


 部屋のドアを開け中に入るとドシリと黒い革のでかい椅子に深く座っているギルドマスターのジールがおり、イザベルに書いてもらった推薦状を片手に持っているのが見えた。


 ジールの机には推薦状が入っていたと思われる綺麗な封筒が適当に破られていたのでジールがどれだけ雑な人間かというのが見てわかる。


「おう!来たか!」


 コウの姿を見るやいなやニコッと笑うが獲物を見つけたような笑みにしか見えないのがなんとも言えない。


「久しぶりだなジールさん」


 軽くジールへと挨拶をすると適当な場所に座ると良いと言われたため近くにある高そうなソファに座り、腰を下ろすとそのままソファへと沈んでいくのですぐに体勢を立て直すように腰を浮かし座り直す。


「というかイザベルの奴が男に推薦状を書くなんて初めて見たな...お前何したんだ?」


 ジールは顎に手を当て顎にある髭をジョリジョリと音を鳴らしながらコウへと質問してくる。


「いや...ちょっとだけ手伝いをしたら貰えたんだよ」


 イザベルから婚約者のことは内密にと言われているので適当にはぐらかす。


「まっ...話せない内容なら言わなくていい。それよりも推薦状だがイザベル以外にもう1人お前さん宛に来ていたぞ」


 どうやらイザベル以外にもう1人推薦してくれていた人がいたらしくコウとしては誰だと考えると1人だけ推薦を行う事ができる人物を思い出す。


「もしかしてマルクさんか...?」


 高ランクでギルド持ちというのはイザベル以外に出会った中でマルクぐらいしかいないのでコウはふとマルクの名前を口に出すとジールはにやりと笑う。


「よくわかったな!マルクのやつがお前さんを気に入ってるらしくて直接ここに推薦しに来やがったぞ」


 やはりコウの予想は当たったようでマルクがコウをCランクへと推薦してくれていたようだ。


「まぁ、お前さんは高ランクの冒険者2名に推薦されているからすぐにでもランクを上げてやりたいが試験は受けさせる決まりだし我慢してくれい」


 ジールの方針としては実力のある者はランクを早く上げて依頼をさっさと処理してもらいたいのだがギルドマスターとはいえ決まりを破るような事はできない。


「で...今回の試験は一体何なんだ?」


 コウはごくりと生唾を飲み今回の試験内容を聞くとジールは頭を悩ませるような素振りをする。


「いや...お前さんはCランク程度の依頼ならすぐこなしてしまうだろうしあんまり試験として意味がなぁ...」


 Cランクの依頼と言えばオークの討伐などだがコウとしてはオークぐらいなら既に何体か戦っているためジールの言う通りすぐにでも終わってしまい試験としての意味を持たないだろう。


 ジールは暫く真剣な顔で頭を悩ませると1つだけコウの試験として適正なものを思いついたらしくジールの側にある棚から1つの木箱を出す。


「お前さんの試験を1つだけ思いついたぞ!こいつを聖都シュレアにある大きな教会に持っていってくれ!」


 ジールの机の上には1つの木箱のようなものが置いてあり、それを聖都シュレアと言う場所に運んで欲しいとのことだった。

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