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658話

 大衆料理店で出てきたお勧めの虫料理を食べ、小鳥の止まり木という宿でぐっすりと眠った翌日の朝。


「ん...朝か...なんかすんなりと目が覚めたな...」


 何処からか漂う美味しそうな料理の匂いのお陰で目を覚ました訳なのだが、寝覚めが良かったのかスッと起きることが出来、昨日までへとへとで鉛のように重かった身体の疲れがしっかり取れていることも気がついた。


「寝ただけだけど身体の疲れが取れてるな...あーもしかしてあの虫料理のお陰か?」


 一体何故だろうか?寝る前に特別なことはしていない筈なのだが...と最初は思ったが、そういえば昨日食べた虫料理のことをコウは思い出す。


 もし身体の疲れが取れるような出来事があるとするのであれば、虫料理を食べたぐらいのことであり、それぐらいしか思い当たる節がない。


 まぁ身体の疲れが取れたのはとても有り難いことではあるのだが、普段からあの虫料理を食べたいとは思えないので、これからは疲労が身体へ溜まりきった時に立ち寄るくらいが丁度良いかもしれない。


「今日の予定は...あぁジールさんに報告するんだった」


 そんなことはさておき、とりあえずベッドから起きて背を伸ばしながらコウは今日の予定について考え出したのだが、昨日の件をジールに報告しなければならないことについても思い出した。


「フェニは...なんだもう出掛けてるみたいだな」


 そのため、朝食を食べたり、出掛ける準備をしないといけないということで、相棒であるフェニを起こそうとその場で振り返る。


 しかしベッドの上で一緒に寝ている筈のフェニはおらず、残っているのは寝ていたであろうという痕跡ぐらいであり、既に部屋にはおらず、窓を見てみると、小動物が通れるくらいの隙間が開いていた。


 もしかすると、コウのことを起こしてくれた美味しそうな料理の匂いはフェニが出掛けた際に開けた窓の隙間から漂ってきたということが、何となくではあるが推測できる。


 まぁ出掛けることに関しては全くもって制限をしていたりしないので、問題は特にないのだが、それにしてもフェニはいつも何処へ遊びに行っているのか気になるところではある。


「まぁいいや。一応ライラに行くかどうか聞いておくか」


 ということで、フェニについてはもう誘わなくても良いため、今度はライラに冒険者ギルドへ行くかどうかを聞きに行くことにし、サッと身支度を済ませて部屋の扉を開けて外に出ていく。


 すると廊下の奥からこちらに向かって歩いてくる人物が見えたのだが、それはまさに今から冒険者ギルドへ一緒に行くかどうかについて聞きに行こうと思っていたライラであり、コウのことに気がついたのか駆け足で寄ってきた。


「コウさんおはようございます〜お早いですね~」


「あぁおはよう。なんか目がすぐ覚めたんだ」


「そうなんですか~実は私もすぐに目が覚めたんでコウさんのことを起こしに来たんですよ~」


 どうやらライラは同じように心地良くスッと目覚めたらしく、いつも寝過ごしてしまっているコウのことを起こしに部屋の近くまでわざわざ来てくれたみたいである。


「なるほどな。まぁとりあえず朝食でも行くか?」


「そうしましょ~何だかお腹が空いてるんですよね~」


 ということで、今日の予定については朝食中にでも話せば良いと思い、まずは朝食を食べるため、コウ達は宿の1階にある良い香りが漂う食堂へ向かうことにするのであった...。


 さて...朝食を腹を満腹とは言えないがある程度満たすことが出来た後はというと、ライラと共に冒険者ギルドへ昨日の出来事を報告するため、軽い運動と称して街中をゆったりと歩いていた。


 そんなこんなで冒険者ギルドへ到着し、コウ達は中に入ると、朝から多少なりとも時間が経過しているため、早朝よりかは混雑していなかったりする。


 とはいえ、魔物が増えてきたという問題を解決するために職員達が忙しそうなのはあいも変わらずといったところだろうか。


「何だか声を掛けづらいな」


「わざわざ居るかどうかを聞くのもあれですしそのままジールさんの部屋に行きませんか~?」


「それもそうか。じゃあジールさんの部屋に行くか」


 流石に忙しそうにしている職員達へ話し掛けづらいため、コウ達はジールが居るであろう2階にあるギルドマスター室へ直接向かうこととし、受付を通り過ぎていき、ぎしりぎしりときしみ音がする階段を上っていく。


 そしてギルドマスター室の目の前に到着したということで、部屋の扉を3回程ノックをすると、「入っても良いぞ」という野太い男の声が聞こえてきたので、そのままドアノブを捻り中に入ると、ジールが大きな皮椅子にどっしりと腰を据えながらカリカリという音を出しつつ、筆を紙に走らせていた。


「おうお前さん達か。突然どうしたんだ?」


「それが...」


 そんな真面目に仕事をしているジールからどうしたのかと聞かれたため、コウは昨日ローラン周辺の簡易的な地図に描かれた赤い丸印の場所へ向かい、その場所に現れた謎の大きな門ことやそこから低落の魔物が多く外へ飛び出してきたことについて事細かく報告していくことにするのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分2月6日or2月7日になりますのでよろしくお願いします。

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