647話
さて...ライラ達とお互いに何があったのか詳しい情報を共有そして今後どうするかを決め、軽食も食べ終えたということで、だらだらすることなく、店に代金を支払い終えると、そのまま店から出て行くことにした。
「美味しいクッキーでしたね〜」
「紅茶も中々良かったです」
「まぁ概ね満足だな」
「キュ!」
そして各々は店の感想を述べながら外に出ると、再び街中を歩き出したのだが、そんなコウ達が向かう先はこの街に入るために使用した門である。
何故、そこに向かうのかというと、カフェにて今後の予定を全員で決めたのだが、それはポールログから王都まで出発する馬車を探し、この街に留まることなく、帰ることにしたからだったりする。
とはいえ、ポールログから王都まで帰るのは流石に長旅となるし、何よりもイザベル以外はローランなので更に遠いので、そもそもそこまで向かうような馬車はあるのだろうか?という疑問もあった。
ただこの街に入った時は沢山の馬車が停まっていたりしたため、1台くらいは王都まで向かう馬車があると願うことしか出来ない。
まぁ結局のところ歩くにしても流石にかなりの距離があり、馬車を頼らないといけないため、何が何でも探さないといけないのだ。
「コウさん〜茶葉ですって〜」
「この街の特産品みたいですね。買って帰ろうかしら?」
「へぇ...良さそうだな。俺もついでに買ってくか」
そんな沢山の馬車が停まっているであろう正門へ向かう最中は観光しながらであったりするのだが、そんな中ライラが何かを見つけた様子で声を掛けてきた。
その何かとはポールログの出店で売られている茶葉のようで、特産品という言葉と共に他の場所では買えないなどの謳い文句が看板に書かれていた。
こんなところまで来てしまったのであれば、何かしらお土産は欲しいところなので、ついでとしてコウ達も買っていくことにした。
そんなこんなでコウ達は特産品である茶葉を買いつつ、ポールログを観光しながら歩いていると、いつの間にか街へ入ってきた際に通った門へ到着することとなる。
「ここからは手分けして探すか」
「そっちの方が効率良いですもんね〜」
「では私はあちらに停まってる馬車を担当します」
ということで、あんなことが起きなければ今頃は王都付近だったというのにと思いながらも、コウ達は手分けして馬車を探すこととなった。
さて...コウ達が停まっている馬車へどこへ向かうかの聞き込みを開始して約30分。
王都行きの荷馬車をコウが発見した訳なのだが、交渉を行った限り、護衛してくれるのであればタダで乗っても良いとのこと。
ただ残念ながらローランまでは向かわないらしいようで、王都で降りて新たな馬車を探さないといけないだろうか。
とはいえ、王都まで向かうことが出来るのでれば、ローラン行きの馬車はどちらにせよ沢山ある筈なので十分と言える。
「フェニ。悪いけど2人を呼んできてくれ」
「キュイ!」
そのため、コウは馬車を探しに行ってもらっているライラとイザベルの2人を呼んでくるようフェニにお願いすると、そのまま翼を広げて飛んで行ってしまった。
そして暫くの間待っていると、先程まで別れて馬車を探していたライラとイザベルの2人がフェニと共に戻って来ることとなる。
「もう見つけたんですね〜」
「荷馬車でしょうか?」
「あぁもう話は付けてあるからあとは乗るだけだ」
ということで、2人には事情を説明しつつ、コウは荷馬車に乗り込んでいくと、ライラ達も続けて乗り込んでくることとなり、御者は全員が乗り込んだのを確認すると、出発の準備が出来たということで、御者席へと座り、鞭をしならせ待機中の馬に向かって振るった。
そんなこんなで短い時間ではあったが滞在していたポールログからコウ達を乗せた馬車は王都に向けてゆっくりと走り出すのであった...。
明けましておめでとう御座います。
今年も皆様方よろしくお願い致します。
次回の更新予定日は多分1月4日or5日になりますのでよろしくお願いします。




