618話
さて...お茶会は最終的には楽しげに終わった訳なのだが、結果として魔導国メークタリアへ向かうことが決定し、出発の日としては翌日の朝から王都から旅立つこととなった。
何故、翌日の朝から王都を旅立つことになったのかというと、魔導国メークタリアでの祭典の日が5日後となっており、王都から向かうとなると最低でも2~3日は掛かるからである。
まぁ5日後なので、そこまで焦らずとも良いのでは?と思うかもしれないが、馬車が遅れる可能性も考慮してというのもあったりする。
ただ急な旅立ちということで、馬車を準備するジュディは更に頭を悩ませることとなり、何だか申し訳ない気持ちになってしまった。
そんなこんなで翌日の朝。
コウ達は白薔薇騎士団の屋敷で1日を過ごした訳なのだが、翌日の朝には頭を悩ませていたジュディが何とか馬車を準備し終わっており、有り難いことにいつでも魔導国メークタリアへ出発することが出来るようになっていた。
「ではジュディ。私の留守を任せましたよ」
「分かってますよ団長。帰って来る頃にはみっちりと仕事を溜めて待ってますので楽しみにしておいて下さい」
「うっ...そこはなるべく処理しておいて下さい...」
「さて...コウさん達も団長のことをお願いしますね」
「あぁしっかりと面倒を見るから安心してくれ」
「イザベルさんのことは任せて下さい~!」
「キュ!」
「もー!皆さんもどういうことですかー!」
そのため、朝食をささっと済ませ、ジュディからイザベルのことを頼まれながらコウ達は馬車へ乗り込んでいき、馬車は魔導国メークタリアへゆっくりと出発することとなった。
そしてコウ達を乗せた馬車は王都の城門を通り抜け、そのまま草原の景色が周囲に広がっている舗装された道を勢い良く車輪を回転させながら進んでいき、馬車の後ろについている窓を覗くと、王都がどんどんと小さくなっていくのが見えたりする。
「そういえばいつぶりですかね~?この面子で旅をするのは~」
「んー...確かドワーフの国に行った時ぶりでしょうか?今となっては懐かしいですね」
「あーそういえばそんなこともあったな。」
「キュ!」
ということで、魔導国メークタリアへの長い長い旅が始まった訳なのだが、ドワーフの国に行った時ぶりにこの4人での旅となり、あれからというものそこまで時間は経っていないというのになんだか懐かしさを感じてしまう。
「そういえばどれくらいかかるんでしたっけ〜?」
「3日ぐらいでしょうか?道中は2泊の野宿予定ですね」
さて...魔導国メークタリアへの旅はどれくらいを予定しているのかというと、イザベルの言う通り、3日程掛かり、道中での野宿は2泊の予定となっていたりする。
まぁ2泊の野宿といってもコウの持つ魔道具をもってすれば快適に過ごすことが出来るため、正直なところ気楽な旅といったところだろうか。
勿論、食事に関しても常にストックを持っている出来立ての料理が収納の指輪の中にあるので、なんら問題もない。
そんな快適な馬車旅の車内では既に収納の指輪の中から取り出したクッキーをポリポリとつまみながら女子達が話を咲かせており、取り出した本人であるコウは女子達の話をBGMとして聞き流しつつ、外の景色をフェニと優雅に眺めていた。
すると乗っていた馬車はまだ野宿する時間ではないというのにゆっくりと速度を落とし始め、舗装された道の途中で停車したため、コウ達は何故馬車が止まったのかを確認するために御者席が見える小窓から話しかけることにするのであった...。
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