表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
611/747

611話

「ディーンじゃないか!何でこんなところに!?」


 そしてそんなディーンの姿を見たコウは驚きの表情を浮かべながら何故こんなところに?とつい思ってしまったことを口にしてしまう。


 それはそうだろう。ここはつい最近発見された小さな洞窟もといダンジョンであり、こんなところで会うとは思ってもいなかったのだから驚くのも無理はない。


「魔族いるところに僕がいるってね!それよりも身体は大丈夫かい?」


「あぁ問題ない」


「私も大丈夫です〜!」


「キュ!」


 そんなディーンから無事の確認をされたので、とりあえず呼吸が落ち着いたコウ達は自身の身体に異常がないか肩を回したりして確認していくも、特に身体の調子は悪くないということで、ディーンに問題ないと返事を返しながら隣へと立ち並んでいく。


(もう一度亜技を使わないと...ってもう魔力がないのか...)


 そしていつの間にか纏っていた氷のガントレットなどはなくなっていたということで、もう一度作り出すために身体の中にあると思われる魔石から魔力を引き出そうと感覚を研ぎ澄ましてみるも、既に魔石の魔力は空っぽということで、亜技を使うことは出来なかった。


(ライラはどうなんだ...?いや...駄目そうだな)


 またライラに視線を向けると、身体に纏っていた赤いオーラは消えており、自身と同じ様に目を閉じて集中していたのだが、すぐにパッと目を開き、駄目そうな雰囲気を醸し出しながら首を横に振り出した。


 まぁ万全な状態とはいえないのだが、アインという魔族もディーンのお陰で右腕を無くしているため、とりあえずは五分五分な筈である。


「もー!何にもうまくいかないから腹立ってきたっす!」


 そしてアインはというと、どうやら何もかもが上手くいかないことに対して更に不満が加速したようで、やけになったのか魔族特有の莫大な魔力を残る片手に込め始めた。


 しかしこんな閉所で莫大な魔力を込めた魔法を使われてはたまったものではないと思ったコウ達はそんなことをさせまいと、なんとかアインの邪魔をするために各々は動き出す。


「何をするつもりかわかりませんけどさせませんよ~!」


 まず一番最初に動き出し、近づいていったのはライラであり、そこら中にある足場を飛び跳ねアインの頭上に到達すると、そのまま上空から落ちるかのように全体重を掛け、踵落(かかとお)としを仕掛けていく。


「そんな軌道の読みやすい攻撃当たんないっすよ!って足元がやばいっす!」


 アインの言う通り、軌道が読みやすい攻撃ということで、ひらりと躱されてしまったのだが、ライラの踵落としはそのまま地面へ触れると、大きな亀裂を作り出し、まるで地震のように大きく揺れた。


「後ろが隙だらけだよ!」


「今度は後ろっすか!?」


 そのお陰でアインはバランスを大きく崩し、体勢が悪くなったということで、隙を突くかのように今度はディーンが背後から手に持っていた剣で身体の中心目掛けて鋭い突きの攻撃を仕掛けていく。


 しかしそう簡単にやられまいとアインは全身を守るかのように水のベールを作り出し、何とかディーンの鋭い突きを防ぐことに成功したのもつかの間、今度は上空から轟音とともに雷が落ちた。


「な...なんす...か?」


 その雷を作り出したのは上空を飛んでいたフェニであり、黄金の翼が電気を纏いながらバチバチと音を鳴らしていたのだが、かなりの魔力を消費したのか、そのまま緩やかに地面へと落ちていく。


「これで終わりだ!」


 そして全身が痺れて動きが止まってしまったアインに対して距離をいつの間にか詰めていたコウはサンクチュアリを首元に向かって横薙ぎの一閃を振り切ると、刃は抵抗なく、すんなりと通り過ぎていく。


 するとアインの頭が空を舞い、地面へ落ちるとごろごろと転がり、首から下の身体がその場でドサッ!という音と共に倒れていくのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分10月7日になりますのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ