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603話

「ここだな」


「入り口は狭いですね〜」


「キュ!」


 サーラから手渡された簡易の地図を見つつ、コウ達はローランから出て暫く歩くと、ようやく目的の場所に着いた訳なのだが、時間帯は既に昼頃となっていた。


 そんな到着した場所とは慣れた冒険者達が調査のために訪れたと思われる何ら変哲のない小さな洞窟なのだが、入り口部分には目印として小さな看板が立て掛けられていたりする。


「とりあえず中に入ってみるか」


「そうですね〜気を付けながら入りますか〜」


「キュイ!」


 とりあえずこの場でうだうだしていてもただ時間が過ぎていくだけなので、早速ではあるが小さな洞窟へ細心の注意を払いながらコウ達は足を踏み入れていくこととした。


 さて...そんな小さい洞窟にコウ達は入っていった訳なのだが、少し薄暗い洞窟の中を進むたびに周りはそれなりに広くなっていき、今では大の大人が5人ほど横に並んで歩いても問題はなさそうなくらいにはなっていた。


 そして暫くの間、歩き続けていると、先程まで少し薄暗い洞窟内だったというのに何故か明るくなってきた。


「ん〜?明るくなってきましたね~これってダンジョンとかで見るやつでしょうか〜?」


「魔光石だな。じゃあここはダンジョンなのか」


 勿論、明るくなってきたのにも理由があり、それは周囲の壁が魔光石というダンジョンで生成される特有の鉱石がちらほらと現れたからである。


 つまりここは出来たばかりのダンジョンということとなり、もしかすると慣れた冒険者達はダンジョンだということに気付き、手柄を立てるため、奥へ進んでいってしまったのかもしれない。


 ただダンジョンならば、魔物の1匹や2匹出てきてもおかしくない筈なのに一向に出てこないというのはいったいどういうことなのだろうか?


 もしかすると、出来立てのダンジョンということで、魔物はまだ産まれていないのかもしれない。


 だとするのであれば、手柄を立てるために奥へ行ったと思われる慣れた冒険者達は既に調査を終えてローランへ戻ってきている筈なので、そうなると少し辻褄が合わないだろうか。


 まぁこの先に進めば答え合わせが出来るため、このままこのダンジョンと化した小さな洞窟を進んでいくしかない。


 そのため、コウ達は何が起こっても対処出来る様に愛用している武器を片手に進んでいくことにした。


「今度は広い場所に出たな。足元にあるのは水か?」


「まだ足先に浸かるぐらいですから入れないことはないですね〜」


「今のところ罠みたいなものも見当たらないしとりあえず入ってみるか。困ったら凍らせれば良いし」


 再びコウ達は魔光石によって明るくなっていた洞窟内を進んでいくと、今度は天井が高くドーム状に広がる薄暗い空間へと到着した訳なのだが、そこの足場は足先に浸かるぐらいの水が溜まっており、奥からはドバドバと何かが落ちるような音が聞こえてくる。


 また広い空間の壁際を見ると、水が下に落ちていくような作りとなっており、水が溜まることはなさそうではあるが、もし溜まるようであれば凍らせればいいだろうということで、コウ達は広い空間へと足を踏み入れていくことにした。


「おっ...急に明るくなったぞ」


「まるで何か現れる前触れみたいですね〜」


「キュ!」


 そんな広い空間へ足を踏み入れると、薄暗かった空間が電気を点けたかのように明るくなっていき、奥を見てみると、そこには先程の音の正体だと思われる小さな滝のようなものも見えた。


「ん...?何か奥にいるな」


「ん~?魔物でしょうか~?」


「キュイ?」


 そして周囲を確認していると、小さな滝の奥から謎の唸り声が聞こえてきたため、武器を構え、警戒しながら視線を送っていると、背中に幾つかの剣が突き刺さった体長6mをゆうに超える鰐のような見た目をした魔物がのそりのそりと姿を現すのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分9月20日になりますのでよろしくお願いします。

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