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55話

「ブモォォォォォォォ!」


 目の前のオーク3体が走り手には大きな木を削り作られた棍棒を両手に持ち向かってくる。


 コウへと棍棒を3本とも振り下ろされるが所詮はただの木で作られた棍棒のためサンクチュアリと打ち合った瞬間に木の棍棒は見事に真っ二つとなってしまいドスッ!と地面へ棍棒の先端が落ちる音が鳴った。


「ブヒィ!?」


 そして手元にあった棍棒が真っ二つに切れてオークは何が起こったのかわからず困惑し隙を見せてしまう。


 コウは勿論、その隙を見逃す訳もなく混紡を切る際に振り切ったサンクチュアリを追加の横薙ぎ一閃で3体が並んだオークの横腹へと薙ぎ払うとまるでバターを切るかの如く切れる。


 ずるりと胴体と腰が分かれオーク達は白目を剥き口から泡を吹きながらズシン!と音を立てて倒れ周囲には鮮血が飛び散り、赤く地面が染まった。


 すぐに収納の指輪の中へとオーク達を収めてこれ以上周囲が汚れないようにしてコウはようやく一息つく。


「ふぅ...とりあえずは終わった。そう言えばよく襲われている人を守ったな偉いぞフェニ」


 コウは肩にいるフェニを褒めながら撫でるとフェニも嬉しいのか目を細める。


「それにしてもオークが集落を作るのは前回のゴブリンと同じでやばいんじゃないか...?」


 魔物というのは基本群れを作るのはごく一部だ。


 オークも基本群れを作らないが上位種が出たとなればまた違う。


 もし上位種が出たとなればオークも群れを強くするのに人間の女を捕まえ母体として使う可能性が高い。


 先程の女冒険者を捕まえようとしていたのはそういうことなのだろう。


「フェニ悪いが周囲を探索してくれ!オークの群れを早めに潰さないと厄介なことになるはずだ」


 フェニへと指示するとフェニは肩から飛び立ち周囲を飛び回る。


 少しでも早くオークの群れを対処したいのでコウはこの時間からオークの群れを探索するのは危険というのは重々承知でフェニを送り出した。


 ただフェニならばなんとか対処できるだろうと信頼していて送り出したというのもある。

 

 1番良いのは討伐隊を待つことなのだが、先程の女冒険者が伝えて冒険者が集まりここへ到着するのも遅いだろう。


 そして暫くコウはフェニがオークの集落を見つけるまでゆっくりと木にもたれて待つのであった...。


 その頃ローランのギルドでは...。


「俺のパーティのシーフを早く助けてくれよ!」


 1人の若い男の冒険者がギルドの受付で大きな声で救いを求めていた。

 

「ですから!今討伐隊を編成しているので少々お待ち下さいっ!」


「っ!」


 受付に居たのはサーラであり、何回も何回も催促されたため少々強い言い方になってしまい若い男の冒険者は黙ってしまう。


 ギルドは前回のゴブリンであった出来事の反省を生かし今回はBランクの冒険者を数名程討伐隊の編成に入れており、オークキングが出ても問題は無いようにはなっている。


 ただオーク自体の数も多いと報告を受けていたためオークを対処できるような通常の冒険者も集めるために時間が掛かっていた。


 ギルド内では討伐隊を編成を急いでいると突然ギルドの扉が大きな音を立て1人の女がギルドへ入ってくる。


「はぁ...はぁ...お、オークの群れが!」


 入ってきたのはコウが助けた女冒険者であり、息を切らせながら受付にいるサーラへ話しかける。


「今討伐隊を編成しているので大丈夫ですよ!」


「セラ!戻ってこれたのか!」


 サーラが入ってきた女冒険者を落ち着かせるために答えると同時に先程救いを求めていた若い男の冒険者が丸い目をし入ってきたばかりの女冒険者に声をかける。


「えっ?レオ?良かった...パーティは無事だったんだね...良かったぁ」


「それにしてもオークからよく逃げ切って帰ってきてくれた!良かった!」


 どうやらパーティの仲間だったようでお互いに無事だったことを確認し、女冒険者はへなへなと座り込んでしまう。


「実は足を怪我して駄目だと思ったら青い髪をした少年の冒険者と金の鳥の従魔?っぽいのが助けてくれたのよ。しかも高そうなポーションを使ってまで!」


「そうだったのか...その子にはお礼しないといけないな...」


 男の冒険者と女の冒険者の会話が小耳に挟み今度はサーラが目を丸くし女冒険者の下へと駆け寄る。


「それは本当ですか!?」


「えぇ本当よ。でもあの子、私を逃がすために追ってきたオークを引き受けて...」


 オークを引き受けたと言う女冒険者の言葉に嫌な予感がふと頭を過る。


「コウ君は何してるの!急いで討伐隊を送らないと絶対にコウ君はオークの集落に向かうわ!」


「流石にそんな無謀な事をするとは思えないけど...」


 サーラが言った言葉に女冒険者は冗談では?と否定するがサーラは首を振る。


「いいえ...あの子は少し前にゴブリンの巣へ単騎で突っ込んでるのよ...もう!仕事を増やして!」


 サーラは前回のゴブリンであった事を思い出すとコウの次の行動が手に取るように分かってしまう。


 そしてサーラは急いで討伐隊を編成し送るべく忙しくギルド内を駆け回るのであった...。

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