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491話

「はぁ...まさか群れを呼ばれるなんてな」


「ん〜でも結局はこの魔物達を倒さないといけないんですよね〜?」


「まぁそうだけども」


「だったらまとめて掃討する機会じゃないですか〜」


「...それもそうだな。もう一働き頑張るか」


 目の前に堂々と立っているホワイトパンサーは一際大きな身体を持ち、刺すような殺気をこちらに向けているので、きっとここら一帯を縄張りとしている群れのボスだと思われる。


 最初は面倒だと思ったのだが、元々は縄張りとしている魔物達を追い払わなければならないということなので、そのボス自ら出向いてくれたというのは確かにライラの言う通り、掃討するチャンスではあった。


 まぁ取り巻き含め、全てを討伐しなくとも、頭さえ潰してしまえば、残りの取り巻きは散っていく筈なので、とりあえずはボスと思われる一回り大きなホワイトパンサーを狙えばいいだろうか。


「じゃあ俺はあの大きな奴を狙うからライラ達は取り巻きを頼む」


「分かりました〜!任せて下さい〜!」


「キュイ!」


 とりあえず役割分担としてコウはホワイトパンサーのボスを相手にすることにし、1対1の戦いを邪魔されたくないということで、ライラとフェニには周りにいる取り巻きを対応してもらいたいことを伝えていく。


 そしてホワイトパンサーのボスは取り巻き達にコウ達のことを取り囲むように指示を出していたようで、いつの間にか周囲を囲まれていた。


「ガゥ!」


 そのため、コウ達も武器を構えると、あちらも準備が出来たのかボスの一鳴きでその場から駆け出し、一斉に鋭い牙と爪を出しながら襲い掛かってくる。


「あとは任せたぞ!」


「露払いは任せて下さい〜!」


「キュ!」


 そんな襲い掛かってくる取り巻き達はライラ達に任せるとしてコウはボスであるホワイトパンサーを潰すため、足に力を込めると、一直線に前へ駆け出した。


 取り巻き達は勿論、コウにも襲い掛かって来るのだが、ライラが上手いこと透明な障壁を作り出し、フェニが雷魔法で牽制することによって安心して、ボスの元へと向かっていくことが出来ていた。


 そしてホワイトパンサーのボスもどうやらコウが自身の相手になる存在であると、理解しているようで、無知の如く尻尾を地面に向かって複数回叩き付けると、先端が鋭く尖った氷槍に似た魔法を次々と繰り出してくる。


 先程、戦ったホワイトパンサーが飛ばしてきたのは棘程度の細さであったのだが、やはり魔力量の違いもあるのか、かなり大きく、もし身体の一部分にでも当たってしまったら致命傷となってしまうだろうか。


「だったらこっちも氷槍だ!」


 そのため、飛んでくる相手の魔法に対してコウも相殺するために大きな氷の槍を作り出すと、同じように飛ばすことにした。


 そしてお互いに放った氷槍が衝突すると、大きな音と共に砕け散り、その破片が太陽の光をキラキラと反射させ、幻想的な風景を作り出し、周囲へ破片が飛び散っていく。


「ガァ!」


「今度は何が来るんだ?」


 どうやら自身の作り出した氷魔法が相殺されてしまったことが気に食わなかったようで、ホワイトパンサーのボスは再び尻尾をしならせ、再び地面を複数回叩き付けてきたため、コウは何をされても対応出来るように警戒しながら進むことにした。


 するとホワイトパンサーのボスの背後から小さな氷の結晶がキラキラとダイヤモンドダストの様に輝きながら、こちらに向かってゆらゆらと漂ってくる。


 その小さな氷の結晶は地面に落ちてもキラキラと光っているだけで、何か変化がある訳でもないし、更にコウの全身に付着しても特に問題はない。


「...何だこれ?まぁ気にする必要性はなさそうだな」


 とりあえず自身に害はなさそうなので、特に気にすることもなくコウはそのまま駆けていくのだが、ホワイトパンサーのボスはその姿を見て不思議そうに首を傾げていた。


 この小さな氷の結晶の正体は何なのかと説明すると、実は周囲の気温を下げるものであり、ホワイトパンサーのボスは今までの経験上、気温が下がると大体の相手は動きが鈍ることを知っていたりする。


 そのため、今回も今までと同じ様に周囲の温度を下げ、動きを鈍らせてから仕留めようという算段だった。


 しかし残念なことにコウが身に纏っている外套は魔力を込めると、どれだけ熱くてどれだけ寒くても一定の温度で保ってくれるという優れた魔導具であり、自身の小細工が何故か効かないということで、ホワイトパンサーのボスは不思議そうにしていたのだ。


「よく分からんかったがこれで終わりだ!って...身体が動かない!?」


 そしてホワイトパンサーのボスの元へ無事に辿り着いたコウは戦いを終わらせるため、手に持ったサンクチュアリを大きく振り被るも、その瞬間今度は全身が固まるかのように動かなくなり、その場で石像のようになってしまうのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


評価やブクマなどをしてくださると嬉しいですm(_ _)m


次回の更新予定日は2月5日になりますのでよろしくお願いします。

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