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421話

 捕らえた怪しい5人組を罪人のように引き連れ、コウ達はようやくローランの近くまで戻って来れたのだが、途中で何台かの馬車や冒険者達とすれ違ったりした際、奇異な目で見られてしまう。


 流石にこの5人組を引き連れている状態でローランの街中に入っていく勇気は持ち合わせてはいないのため、ここはジールに来てもらい引き取ってもらった方が良いだろうか。


 そのため、城門近くには寄らず、少し離れた位置で一旦、ジールを呼び出すまで待機することにした。


「ライラ。悪いけどジールさんを呼んでくるから待っててくれないか?」


「問題ありませんよ〜フェニちゃんとここで待ってますね~」


「キュ!」


 とりあえずこの場にジールに来てもらわないことには話が進まないということなので、ここまで引き連れてきた5人組の見張りはライラとフェニに任せ、一旦コウはジールがいると思われる冒険者ギルドへ向かうことにした。


 そしてそのまま、特別入口からローランの中へすんなりと入り、ライラ達を待たせない為にも冒険者ギルドに向かって小走りで街中をかけてゆく。


 そこまで時間を掛けることもなく、冒険者ギルドに到着したコウは木の扉を開けて中に入ると、まだ昼頃のためか、冒険者達は出払っており、受付には誰も並んでいないので、とりあえずジールがここにいるか確認するために受付の前に立った。


 そんな受付に座って仕事をしていたのはいつもの顔であるサーラであり、前に立ったコウに気づいたようだが、いつもは一緒に行動しているライラやフェニが周りにいないことに不思議そうな顔をしていた。


「あれ?今日は珍しく1人なんですね」


「ライラ達は外で待ってるんだ」


「なるほどですね。本日もギルドマスターに報告ですか?」


「あぁ報告したいことがあってな」


「でしたら今日もギルドマスターはお部屋で仕事をしていますよ」


 どうやらジールは連日と同じように自室へ籠もって黙々と溜まった仕事を消化しているらしい。


 とりあえずこの冒険者ギルド内にいることは分かったため、コウはサーラに別れを告げると、そのままジールのいるであろうギルドマスター室に向かって歩き出す。


 そしてギルドマスター室の扉の前に到着したコウはコンコンと4回ほどノックをすると、中から入ってもよいというジールの声が聞こえてきたので、扉を開けていく。


「おう。今日も壺が見つかったのか?」


 扉開けると、そこにはジールが深々と椅子に座り、机の上に作られた書類の山の前で羽ペンを片手に持ちながら次々と書類に目を通していた。


 そんなジールは昨日の報告された時と同じようにコウが原因と思われる壺を見つけたのだろうと思ってなのか、壺のことについて先に触れてくる。


「いや...実はその壺を設置してた怪しい5人組を捕まえたんだが...」


 まさか違う返答が返ってくると思っていなかったようで、紙の上を走らせていた羽ペンの動きがピタリと止まり、ジールの鋭い眼光が書類の山の隙間からちらりと覗かせた。


「ほぅ...そいつらは今何処にいるんだ?」


「今はローランの外でライラに見張って貰ってる。ここまで連れてくるのは周りの視線が痛そうだし」


「ふむ...じゃあ先にそいつらの対応をせんといかんな。案内してくれい」


 ジールは手に持っていた羽ペンを置くと、深く座っていた椅子から立ち上がり、コウにその拘束された5人組がいる場所まで案内してくれと言われたので、早速ではあるのだが、その場所まで案内することにした。


 そのままジールと共に冒険者ギルドから出て、コウ達の手によって拘束された5人組がいる場所へ向かうと、ライラ達は気づいたのか大きく手を振っていた。


「悪い待たせたな」


「いえ~問題ありませんよ~」


「キュ!」


「ふむ...こいつらか...まぁご苦労さん。とりあえず調査は一旦終わりだ」


 そしてジールは拘束している5人組をチラリと睨みつけるような視線を飛ばすので、この場で尋問の1つでもするかと思ったが、そんなことはなく、そのまま全員を縛っているロープを手に持つと、コウ達に(ねぎら)いの声を掛けていく。


 またローランの周辺一帯をある程度ではあるのだが、調査することが終わったということなので、とりあえずは依頼に関して完了で良いようだ。


「報酬は?」


「また後日用意しておこう。明日にでも取りに来ると良い」


「ん...分かった。じゃあまた翌日にでも取りに行く」


「おう。じゃあこいつらを連れて行くからまた何かあったら頼むぞ」


 依頼報酬について聞いてみると、まだ用意できていないということであり、また明日にでも用意してくれるとのことらしい。


 とりあえず目的であった捕まえた怪しい5人組を引き渡すことが出来たので、一旦ジールとは別れてコウ達はここ最近の疲れを癒やすべく、小鳥の止まり木へと帰ることにするのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


評価やブクマなどをしてくださると嬉しいですm(_ _)m


次回の更新は9月18日になりますのでよろしくお願いします。

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