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13話

 コウがこの世界に来て大体3ヶ月ほど月日が流れた。


 この3ヶ月間は色々なことがあり、多少なりともこの世界に馴染んできた感じがする。


 また武器の扱いについてや魔法についてもある程度慣れてきた。


 コウがこの世界に来て最初の1ヶ月はずっとハイドと魔法なしの模擬戦を半日しており、模擬戦が終わったら食事し、食事を終えた後は寝るまで魔法の訓練である。


 そしてある程度、模擬戦や魔法が慣れてきたら次のステップとして残りの2ヶ月に魔法含めた模擬戦を半日していたため、コウはハイドと同等とは言えないがある程度まで食らいついて戦えるようには成長していた。


 また模擬戦は魔法も含めた戦闘だったため最初の頃のように意識せずとも一瞬で魔法も出せるようになっていた。


 これも慣れの一部だろう。


 とはいえ所詮模擬戦なので生死を分ける戦いには通用しないだろう。


 模擬戦をした後の残りの時間はこの世界の常識やらを勉強の時間としていたが、文字についてはまだ習熟できてはいない。


 今日も朝からぶっ続けで模擬戦をしており、既に太陽が東の森へと沈みかけている。


「はっ!」


 コウは偽サンクチュアリをハイドに向かって縦に振りハイドは長剣を横にして受け止める。


 受け止められた瞬間と同時にコウは魔法を発動し、ハイドに向かって2つの水球が飛んでいくがハイドも対応するように火球を2つ合わせて打ち出す。


 2つの魔法がぶつかり合い水蒸気が出来たため視界が悪くなると同時にハイドがコウに向かって蹴りを放ってきてコウは腹へまともに蹴りを受けてしまう。


「ぐっ...!」


 まともに受けてしまったため肺から空気が押し出され口から息を漏らし、吹き飛ばされたため地面をごろごろと蹴り飛ばされた丸石のように転がる。


 体勢を立て直そうとするとハイドが既に後ろへ回り込んでおり、コウは降参の様な感じで偽サンクチュアリを捨てて手を挙げた。


「うん合格だね。私の見立てではCランク冒険者以上には強くなってるよ」


 そして今日も1日の模擬戦が終わると座って休憩してるコウに向かってそんなことを唐突に言われた。


 しかしCランクと言われてもどれくらいの強さがわからない。


 コウは3ヶ月間模擬戦をしていたが、まだ1度もハイド勝ったこともなく、また自分が強くなっているという実感も無かった。


 たとえ自分がそれなりに強くなったとしてもハイドはどれくらい強いんだろうとふと考える。


「言っておくが私はBランク冒険者以上の実力はあるからね」


 そうするとハイドはコウの思考を読み取ったように考えていたことに対して答える。


 と言われてもBランクがどれくらいの強さでどんな相手まで通用するレベルなのかわかりかねるが、自慢するかのように言ってきたのでかなりの実力なのだろう。


 だけどもそんなBランク並みの実力がある強い人に鍛えてもらえるのはコウにとっては運が良かったともいえる。


「そういえば合格ってなんだよ?」


 コウはハイドに合格と言われたことに聞く。


「合格は戦闘面に関してと言う意味さ。次は文字のお勉強だよ。友人に文字を補助できるような魔道具をお願いしたんだけどないらしくてね...幸いにもコウは戦う才能があったから早く覚えてくれて予定より時間が残ったし勉強する時間も取れたから良かったよ」


 勉強と言われコウはげっとしながら嫌な顔をする。


 コウが高校生だった頃は勉強はあまり好きではなく、成績としては中の下がぐらいで体を動かす方が得意だった。


 正直な話ずっと模擬戦のが良かったなとコウは思うが生きていくためならしょうがない。


「言葉が通じるんだったら文字も簡単なものなら分かるようになるさ。1ヶ月ぐらいで基礎は覚えてもらうからね」


 似たような感覚では1ヶ月で英語を覚えろと言われているようなものに近いむしろ全く訳のわからない文字なのでもっと難易度は高い。


 そしてハイドは模擬戦で使ったものなどを片付けた後に家の中に入ってきコウは庭で少し休憩してから家に入っていったのであった...。

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