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100話

 あれから7日間、ローランを守るべく多くの資材が運ばれ、城壁の周りには大きな柵が建てられたり、城壁の上には投石機が設置されたりとスタンピードに向けて準備が整っていた。


 前のローランとはがらりと姿が変わり、どちらかというと要塞に近いだろう。


 現在、偵察している冒険者からの情報によると巨大な魔石があった場所からローランに向かって多くの魔物が進軍しているとのことだ。


 そして冒険者ギルド内では誰が何処に防衛としての配置へ就くのかBランクまでの冒険者が集まり、話し合いをしていた。


 コウも一応、Bランクではないのだが特別としてジールとマルクからは戦力としては十分と評価されているということなので話し合いには参加させてもらっている。


 しかし特に発言することはなく、正直なところCランクのコウが発言したところで意見に反映されるわけでもないので発言をしない...。


 そしてコウの配置としては南門を防衛することとなっているのだが、特に不満はなく受け入れていた。


「マルクのクランは北門を防衛してくれ。ついでにロックス達も付けてやる」


 ギルドマスターであるジールの指示に従いAランク冒険者のマルクは頷き、準備のためにギルドから出ていく後ろ姿はまるで獅子のような迫力があった。


 これから激しい戦闘が繰り広げられローランを守るということなので普段よりも気合が入っていると見える。


 しかしマルクの防衛場所が決定するのは良いが、現状の問題はローランにいる冒険者達のランクはEランクとDランクが多く、マルクのようなAランクの冒険者は他にいないのでバランスよく配置しないと門は突破されローランは崩壊につながるということだ。


 他の街や王都などにも応援を要請して多くの冒険者は集まりはしたのだが、Aランクほどの一騎当千の強者は集まってはいないのが問題だった。


 いないよりかはマシなのだが戦力としては少しだけ心もとない。


「どうしても防衛するための人員が足らん...どうしたものか...」


 ジールも流石に頭を抱えながらこの人員が足りないという問題をどうするかということに悩んでいるのだ。


 勿論、色々と手は尽くしたのだが7日という少ない時間ではあまりにも人員を用意するには足りない。


 全員が全員、頭を悩ませているとコウの後ろにあるギルドの入り口から、コウにとってつい最近まで聞いたことのあるような声が聞こえてくる。


 その声は2人の女性の声であり、1人は透き通るような綺麗な声、もう1人はのんびりとした声だった。


 ギルドの扉は建付けが悪いためかギィっと音を立てながら開き、コウは振り返るとそこには、本来ならば王都や聖都シュレアに居るはずのイザベルとライラの姿がそこにはあった。


「どうやら間に合ったようですね」


「これで~ローランの防衛戦に参加できそうです~」


 先程まで緊迫していた空気を和らげるように2人は話し、ギルドにいる者達は集中砲火のように視線を2人へと釘付けとなる。


「なんでイザベルとライラがここに...?」


 コウもまさかこの2人がローランにいるとは思っていなかたので目を丸くし頭にはてなが浮かんでいるような表情をしてしまう。


 そんなコウの表情を見るやいなや、イザベルとライラの2人は口に手を押さえながらくすっと笑う。


「なんでって~勿論、私達はコウさんがいるローランを守るためにきたんですよ~」


 ライラの言葉にようやくコウはこの2人は援軍としてローランを守るべく来たことということに理解が追いつく。


「では...白薔薇騎士団の団員50名及び、団長イザベル。ローランを守るべく馳せ参じました」


「同じく~聖都シュレアより~30名の聖騎士と共に援軍として来ましたよ~」


 イザベルとライラの2人はギルド内の全員に聞こえるように宣言をすると、ギルド内は白薔薇騎士団という大きなクランと聖都シュレアの聖騎士という強力な戦力が加わったことにより、先程まで厳しそうな顔をしていた者達に余裕が戻りだす。


 これで現状の問題である人員が足りないという問題はある程度まで解消され、後は配置だけである。


「まさかこれほどの援軍が来るとはな...。ならば白薔薇騎士団を西門へ、聖都シュレアの援軍を東門へ防衛とする!」


 ジールもこれだけの援軍が入れば全ての門を防衛できると信じ、残りの門へと余った冒険者達を均等に配置していく。


 そして改めて配置を確認。


 現状の戦力としてはEランク冒険者250名、Dランク冒険者185名、Cランク冒険者78名、Bランク冒険者22名、Aランク冒険者2名、聖都シュレアの聖騎士30名であり、これ以上無いほどの防衛戦力でこれならばきっとスタンピードを乗り越えられるような気がしてしまう。


 まぁEランク冒険者などは基本的に投石機や救護などの裏方に回るので実際の戦力としてはそこまで期待はできないだろうか。


「よぉし!全員配置につけぇ!絶対にローランを守るぞ!」


 ジールは大きな声でギルド内にいる者達へと指示し最後に鼓舞するように気合を入れていくと一斉にギルドから多くの冒険者が出ていき、各々指定された門へと配置に就くのであった...。

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