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蝸牛

作者: 武田道子
掲載日:2017/05/25

蝸牛


青いざわめきが夢を目覚めさせる

蝸牛が濡れた土の匂いをかぎ当てて

恐る恐る歩き出す

渦巻き模様の殻の住かをしずしずと携え

通った道にしっかりと自分を残して

ゆらりゆらり進んでいく蝸牛を

私は少しうらやましく思う


自分で背負えるものだけを背負って

生きている

きっとそれが一番正しいことに違いない


人も自分で背負えるものだけを背負って生きていくのなら

人生はもっと楽なのかもしれない

蝸牛のように自分の道をしっかりと残して生きていけるのかもしれない

けれども人は欲と言う不相違に大きい殻を背負って

あえぎながら歩いている

人は夢から覚めることができずに

どんどんと夢の深みに落ちていく


蝸牛

欲などは持ち合わせてはいない

命があるから生きている

簡単なことなのに

人にはなかなかできない

殻によってすくわれるのではなく

殻によってつぶされてしまう人のつまらなさ


蝸牛

ゆっくりと時間がすぎる

顕微鏡を使って見たように

あらゆるものが見えてくる

風にも色があったのか

こんなに素敵なことを忘れていた



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