第6話 リベラム進行
「よーし!それじゃ皆んな準備はオッケー?」
まだ薄い霧がかかった村の外で深緑色の外套を羽織ったあたしは馬の手綱を引いて付いてくる三人に確認をとる。
三人とも「もちろんだ!」とでもいうような顔つきをしてくる。
「なら全員乗馬!目的地は北方の町リベラム!行くぞー♪」
そう言ってあたしは景気付けに馬を走らせ後ろの三人もそれに合わせて付いてきてくれた。
ちなみにあたし達が羽織っているこの深緑色の外套は雨具件防寒具として優れているが格好が格好なだけに某アニメの遠征出発直後のような雰囲気になってしまっているのは気のせいではないだろう。
BGM 「紅蓮の弓◯」推奨
タタタタッタ タータ タタッタ〜〜♬
しばらく馬を走らせること20分。
あたし達は森の中へ入ったということもあって走らせるのをやめてゆっくりと歩かせていたが、それでも普通に歩くよりも早いのでこの調子だと予想よりも早く目的地に到着しそうだった。
途中何度かモンスターと遭遇したが、誰よりも早くゴウルが気づいて先に狙撃してしまうので難なく通り抜けてしまう。
「それにしても相変わらずゴウルさんの狙撃術は凄いですねぇ」
後ろからリュー君の感心した声が聞こえてくるが、当の本人は照れる訳でもなく「そうか?」と言いながら空薬莢を排出しながらスペンサー銃を肩にかけ直す。
「僕は狙うのが苦手だから散弾銃を使ってますけど、ゴウルさんはあんなに離れてるのを一瞬で狙ってほぼ一発で仕留めてるじゃないですか?」
「あんなにって……まだそんな離れてるもんじゃないだろう」
「んー、確かに距離はそうでもないけど実際ゴウルは凄いと思うよ」
二人の会話を聞いていてあたしもリュー君に加勢してみるが、銃に疎いカリンちゃん「何がそんなに凄いの?」って顔をしている。
「この世界に気圧や気候。湿度に風速とか風力とか関係してるかわからないけど普通ニ〜三十メートル離れてる標的に弾を一発で当てるってのは中々難しいんじゃないかな」
「そうなの?」
「うん、狙撃銃ってね見た目以上に扱いが難しい銃なの。特にスペンサー銃はライフリング無しの滑腔銃だから弾道は安定しないんだ」
頭に落ち葉を乗せて質問してきたカリンちゃんから落ち葉をとってやりながら説明をして上げると恥ずかしかったのかちょっと顔を赤らめてしまう。
あー、本当に可愛ぁいいなあ〜この子♪
ちなみにライフリングとは銃身内に施された螺旋状の溝のことだ。これは放たれた弾丸に更に旋回運動を加えジャイロ効果を発生させることで弾道を安定させて弾丸の直進性を高める事を目的としたものだ。
付け加えるとこのライフリングは全く同じ製法をした銃でも全く異なる螺旋状に仕上がる。つまり人間で言うところの『指紋』となるわけだ。
「まぁ確かにシグの言う通りこいつは扱いが難しいが、なんていうんだろうな……この距離ならなんとなく弾がどんな軌道を描いて飛ぶのかが分かる気がするんだよ。
だからわしはそれに合わせて標的を見定めて引き金を引くだけで良いんだ」
「ライフルマンみたいなこといわないでよ」
「「ライフルマン??」」
今度はカリンちゃんだけじゃなくリュー君も聞き返してくるが、それ以上にゴウルが目を見開いて驚いているのが分かる。
「わしはたまに思うが、お前さんの方こそ一体何者なんだ?今時そんなものを知っとる輩はそうおらんぞ」
「はっはっは。まさか伝わるとはあたしも思ってなかったよ。……そだ!この際だからリュー君とカリンちゃんにも覚えてもらおう!ゴウルも言えるよね?」
「生憎と日本語しかわからんぞ」
「そこは大丈夫!あたしも日本語しか分からないからね!」
「あの、一体なんの話をしてるんですか?」
そろぉ〜っと困った表情をしたリュー君が片手を上げて聞いてくる。その後ろのカリンちゃんも同様だっだが、カリンちゃんはリュー君の背中に隠れながら見てくるので超弩級の可愛さがあたしを襲いーーパリィンっと心の中で弾け、二人に飛びかかりそうになるが。
「どうした。動いてもいいんじゃぞ?少し痛いかもしれんがな」
ガチャリと背中から安全装置を外し、薬室に弾薬が装填される音が聞こえては流石のあたしも迂闊には動くことが出来ず、ゴホンっとわざとらしい咳払いをして2人に向き直る。
怖いなぁもう……ちょっとくらいサワサワしに行ってもいいじゃない。ゴウルのケチッ!
「えっとね。ライフルマンってのはアメリカの海兵隊が使う誓いのことなんだけど、自分自身に勇気を付けるための言葉なの」
「勇気を?えっと……僕らはあまり詳しくないんですけど、海兵隊って軍隊の中でも選りすぐりのエキスパート集団なんですよね?
そんな人たちがどうして自分に勇気を付けようとするんですか?」
横でカリンちゃんもうんうんと頷いている。
あーまぁ確かに銃の知識はもちろんその辺の事を知らなかったら軍人さんってそれだけで屈強で最強なイメージだよね。うんうん。
「それはね。いくら強い人間でも人間が人間である以上誰にだって恐怖や恐れはあるものなの。
それがいくら鍛え上げられた歴戦の兵士でもね。
だから誰かに……あるいは自分に一歩を踏み出す為の勇気を与えるために人は何かに祈り、声を唱えて前へと進んでくの」
2人は感心したように聞き入ってくれる中。ゴウルは少し懐かしむ……というより思い詰めるような表情を浮かべていたが、ツッコムのはよしておこう。
「それじゃ私の後に続いていってみてね♪」
「「了解です!」」
それからは三人で『ライフルマンの誓い』を参照して夕方になる頃には2人とも一字一句噛む事なくスラスラと話せるようになっていた。
★
夕暮れになり、辺りが暗くなる前にバルーンの雑貨屋で購入した簡易テントを組み上げ野営の準備をし終えると焚き火を囲むように4人で早めの夜食を取ることにした。
この世界での料理は結構細かいことまで出来るので正直かなり嬉しいものがある。
私はVRMMORPG自体が初めてだから詳しいことは分からないが、どうやら他のゲームではここまでの再現度はないらしい。
例えば野菜を切るにしても刃物を野菜に軽く触れさせるだけでまるで料理人が細かく千切りをしたように切れるし、煮込み時間も鍋に入れて数十秒で完成してしまうのが通常らしいが、この世界では現実と殆ど変わらない手間があるので料理好きの人には嬉しい話だった。
とはいえ、それほど好きじゃない人からしたら面倒くさい話でしかないようだが。
チラリとゴウルの方を見ると美味しそうにスープを飲んでいる。
視線に気づいたゴウルは「なんだ?」と言った表情を浮かべるが私はそれに何でもないと首を振って楽しそうに食事を続けるリュー君とカリンちゃんに視線を戻す。
「どう?美味しい?お姉ちゃん特性の野菜スープ」
「はい!すっごく美味しいです!」
「あたしも一緒に作ったんだから当然よね」
ふんっと鼻を鳴らすカリンちゃん。
確かにカリンちゃんにも手伝ってもらったけど、恐る恐る包丁で野菜を切る姿は見ていてちょっとハラハラするシーンがあったが、リュー君に食べてもらおうと一生懸命頑張る姿は見ていて微笑ましく思えた。
一通り食事を終えると、片付けをゴウルとリュー君に任せて私とカリンちゃんは周辺にいつモンスターが来てもいいようにブービートラップをいくつか仕掛けておいた。
この辺りはどうもモンスターが余り出現しないエリアのようで先程から殆ど見かけてはいないが絶対に現れないわけではないので警戒する必要がある。
警戒網の構築を終えてキャンプ地戻ろうとした時ゾクッと背筋に冷たい物を感じて振り返る。
視線の先には暗い森が広がるだけで特に変わったものは何もなかったが、無性に嫌な気配だけは感じる。
「どうしたの?」
「……ううん。何でもない。早く戻ろう?」
「?う、うん」
カリンちゃんは気づいていないようだったが、私の対応に少し疑念を感じたらしく素直に従ってくれた。
キャンプ地に戻るとゴウルが焚き火の近くで一服している最中でリュー君は銃をバラして簡易クリーニングをしていた。
私はゴウルだけを呼びつけると何か意図を察してくれたのか直ぐに来てくれた。
「どうした?」
「解らない。でもたぶんだけど、私達をつけて来る人がいる」
「数は?」
「単身だと思う」
「ふむ……狙いが何なのか解らん以上この暗闇の中夜戦装備もないまま挑むのは不利だな。
恐らく奴さんも仕掛けて来るつもりはないだろうし、今は無視しても良いだろう」
「ごめんね?私の勘違いなら良いんだけど……」
「いや、よく気づいてくれた。今夜はわしが見張りをするからお前さんらは今のうちに休んでおけ」
「了解」
そう言って私はカリンちゃんとリュー君を早々にテントで休むように告げると私も直ぐにテントへ入って休むことにした。
狙われてると分かっていて休む事は出来ないと思っていたが、思っていたよりすんなり眠ることが出来た。
私って自分で思っているより神経が図太いのかもしれない、けっこーな豆腐メンタルだとおもってたんだけどなぁ。
「……グ……シグ!」
名前を呼ばれて私はハッと目を覚まして外へ出るとゴウルが銃を構えたまま一点だけを見つめていた。
私もすぐに視線の先を見つめるとそこには1人のプレイヤーが立っていた。
私たちと同じ緑の外套を被り、口元は黒い布で覆って素顔を隠している。
距離的には100メートルも離れているのに嫌なプレッシャーだけが伝わって来る。
「あれがお前さんの言ってた奴か?」
「うん、たぶんそう。さっき感じたのと同じ気配がする」
「そうか……敵じゃなけりゃいいんだが、そんなわけないか」
ゴウルがスペンサー銃に弾丸を装填するとあたしも銃のセーフティを外して撃鉄を起こす。
2人とも臨戦態勢に入った瞬間、待っていたと言わんばかりに相手は信じられない速度で突進して来た。
距離はあっという間に半分は詰められ、ゴウルが射撃を開始するが信じられないことに相手はゴウルの撃った弾丸を体を捻って交わし、尚も突進して来る。
「なぁっ?!アレを避けるか!」
ギリギリ見えたが、ゴウルが狙ったのは頭部でも胴体でもなく左足だ。恐らく脚を撃って動きを封じ用としたのだろうが、相手はそれを見越して回避行動を最小限の力で回避して来たのだ。
更に信じられないことに相手は私とカリンちゃんで仕掛けたブービートラップも難なく回避してあっという間に距離を詰めて来たのだ。
いくら仕掛けていたのを見ていたからと言って私もカリンちゃんも直ぐにバレるような罠を仕掛けたつもりはない。
しっかりダミーのポムが起動するワイヤーと本命のワイヤーをまるで蜘蛛の巣を張り巡らせるように仕掛けたにも関わらずまるで見えているかのように避けているのだ。
私は驚きを隠しつつも弾幕を張り、ゴウルもそれに加勢する。
しかし、それらを驚くべき回避行動をとって来たのだ。
私とゴウルの放った弾丸を、避けられないと判断した瞬間に急所に当たる部分だけを相手は銃を取り出し、飛来する弾丸を撃って起動を変えやがったのだ。
「マジかっ?!」
私は驚きを禁じ得ずも、撃ち尽くしたSAAを捨てて予備のSAAを取り出すより先に腰にあったコンバットナイフを抜いて白兵戦に持ち込む。
ゴウルも同様に愛銃を捨てて白兵戦を仕掛けようとするがそれよりも先に相手が距離を詰めてナイフを取り出そうとするゴウルの腕を蹴りつけ封じると反対の脚で回し蹴りをしてゴウルの巨体を吹き飛ばした。
その隙に私は逆手に持っていたナイフで斬りかかるが、すぐさま距離をとって回避されてしまう。
一瞬の静寂が流れるが、沈黙を破ったのは2人同時だった。
相手はそれまで外套に隠していた銃。SAAを抜いて右手に銃を左手にナイフを構え、私は右手にナイフを左手に銃を構える。
左右対象の構えとなり、私達はほぼ同時に動き出す。
左手に持つ銃を撃つが難なく買わされ代わりにナイフが迫り来る。
あまりの早さに反応が一瞬遅れて体を仰け反らして回避する。
そのままバク転をしながら蹴り上げようとするも相手はそれを読んで右に避けるなり発砲して来る。
狙いは胴体のようで普通に着地したら確実に胸部を撃ち抜かれてしまう。
もう一度バク転してる余裕はない……ならば。
ベタッと地面にうつ伏せになって飛来する弾丸を回避。
これには相手も驚いたようで追撃に間があくが、撃鉄を起こす余裕は与えない。
「これで終わりよ」
ガガガガガンッ!!
うつ伏せ状態からナイフを捨てて早撃ちをして銃に込められていた残りの弾丸全てを撃ち尽くす。
これはスキル速戦早撃を経てからそれをヒントにちょこちょこ練習した早撃ちだ。
元々早撃ちには自信があった。だが、マシンガン並みの早さで撃てる速戦早撃程の早さはなかった。
それでもスキルを行使すればマシンガン並みの早さで撃てるのならば、練習すれば何はスキルを使わなくても可能ではないかと思い暇な時はちょくちょく練習していたのだ。
まさか本当にスキルを使わなくてもスキルを発動した時と同等の早さで撃てるようになるとは自分でも思っていなかったが、うまくいってよかった。
ただ命中率は残念極まりないが、それでも相手の右肩に一発腹部に二発左足に一発入っていれば十分だろう。
案の定相手は動けずその場に片膝をついている。
「な、なにがあったんですか?」
テントから先ほどからの銃声で起きたリュー君とカリンちゃんが目を覚ましてきた。
ようやくお目覚めとか寝坊助さんにもほどがあるぞ?
今度しっかり教育してやらねば……。
「お客さんだよ〜、なかなか元気が有り余ってたみたいでようやく大人しくなってくれたとこw」
笑顔を見せながらナイフを拾い上げると相手に突きつけながら問いただす。
「とりあえず、顔を見せて貰っても良いかな?」
私の質問に無言のまま頷くと、ようやく立ち直ったゴウルが後ろから外套とマスクを取るとその下から現れたの綺麗な顔立ちをした黒髪の女の子だった。
しかもただの女の子ではない。
頭に猫耳を生やしためちゃめちゃ可愛い女の子ではないか!
その場にいた全員が一瞬息を飲んで立ち止まり、膠着状態に入ってしまい。
私自身余りの可愛さに倒れそうになるが必死に堪え、飛びつこうとすると衝動を血涙を流して耐える。
「あ、妖……よね?化け猫か何かかな?」
「(こくり)」
「へぇ〜、そうなんだ……んで、その場に猫ちゃんはどうして私たちを襲ってきたのかな?もしかしなくても私にそんなに食べられたいのかな?」
若干理性が抑えきれずに少し漏れてしまったが、許容範囲だろう。
少しだけゴウルやカリンちゃんが睨みを効かせてきてはなくもないが、まだ許されるはずだ。
静まれッ!私の理性ッ!今はまだ解き放つべき時ではないぞ!
「……腕試し」
「腕試し?」
一人理性と本能とで奮起する中、ゴウルが変わって話を進めていってくれた。
待って置いていかないで!
あぁ、でもここで話に入ってったら絶対飛びついちゃう!
めっちゃ撫でたい!あの猫耳をクニクニしてパクって甘噛みしたい!
ウォオおおおおっ!!静まれ私のほんのおぉおおっ!!
「貴方達は皆銃を使う。私も同じ。でも、力量が解らなかった。
だから、試した」
「……なるほどな。それで?試した結果は出たのか?」
「貴方達は合格……でも、そこの二人は不合格」
猫ちゃんは私とゴウルを見て合格点を告げるが、寝坊助のリュー君とカリンちゃんには不合格を申し渡した。
まぁそりゃそうだ。最初の銃声で飛び起きて加勢に来たのならまだしも、戦闘が終わってからじゃねぇ。
「だけど、そこの子は及第点」
ん?そこの子?他には誰もいないはずだが……そう思って視線を向けると猫ちゃんの視線はカリンちゃんに向いていた。
何で及第点なんだろうと私もカリンちゃんの方を見るとそこでようやく理解した。
カリンちゃんの手にはポムが二つとワイヤーが握られていた。
しかもよく見ると、ワイヤーはしっかりと猫ちゃんの首後ろに釣り針のようなもので引っ掛けている。
いつの間に仕掛けたのか正直私ですら解らなかった。
ゴウルも驚いた表情を浮かべている。
「ふむ……それで、教官のような点数付けは良いとして、お前はこれからどうしたいのだ?まさか仲間に入れて欲しいとは言うつもりか?」
「その、まさか」
ゴウルが呆れたように首を項垂れているが、まぁ正直解らなくもない話ではある。
仲間に入れて欲しい。けれど、相手の実力が解らないチームに入るのは不安が残る。ならば自分で評価して見てはどうだろうか?
そういった思考は正直解らなくもない話ではあるが、いきなりそれを実行されたこっちの身としては溜まったものじゃない。
「いきなり襲ったことなら謝る。罰なら受ける。でも、代わりに仲間に入れて欲しい」
「ふむ、どうする?」
「んー、良いんじゃないかな。仲間(銃士)が増えるのは正直嬉しい話だし、この子強いし、何より可愛い!」
「可愛いはさて置いて、お前さんがそういうなら仲間にするのは良いが、ただ。だからと言って何もしないってのはな……」
「それはもう考えてあるから大丈夫!」
「ほぉ?」
私はナイフをしまうと猫ちゃんに近づいて笑顔を見せ。
次にゴウルとリュー君、カリンちゃんを見て一言。
「この子一晩私のテントで預かるから誰も来ちゃダメだよ♪」
「……え?」
満面の笑みでそう告げると三人は固まった表情のまま返事を待たずに私たちをあっさり見送ってくれた。
もちろんリュー君もカリンちゃんも参加したいってなら話は別だけどね♪
うへへっ♪
猫ちゃん♪猫ちゃん♪にゃんにゃにゃにゃん♪
謎の猫メロデイを歌いながら猫ちゃんは何をされるのか薄々察したらしく半泣き状態で後ろの三人に助けを求めるも全員そっぽを向いて見ぬふりをする。
諦めなさい猫ちゃん。
罪には罰だよ♪
えへへへ♪
その日の夜。
シグの使うテントが静かになることはなかった。
随分と久しぶりの投稿になりました。
本当に申し訳ありません。
ただ、またしばらく期間が空いてしまうかもしれませんが長い目で見てやってください。