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宇宙塵(うちゅうじん)

作者: 棗屋弥琴

もう君なんて大嫌い

宇宙船から突き落とす


君は宇宙塵

遠い空に光る

いつか燃えて光って消える

流れ星みたいにきれい


君は流れ星

夜空で瞬く夢の光

君を見た人はみんな輝く笑顔で

そして気づいた

世間で役に立たなかったのは私で

私は君を殺したんだと


宇宙船から外に飛び立つ


私は宇宙塵

遠い空に光る

いつか燃えて光って消える

流れ星みたいにきれい


そして願った

流れ星となった自分に

「あの人をもどしてください」


まぶしい夜景に小さな光が加わった

私が大嫌いな

あの人の家だ


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