必要無いの⁉
何度も職場を転々としていた過去がありまして、色んな会社で面接を受けてきた私ですが、中でも特に記憶に残っているエピソードを書いていきます。
先ずは一つ目の面接先での出来事です。
製品を検品して仕分けしていくといった工場でして、それは敷地が広く、工場自体も大きな物でした。
一通りの説明を聞いた後工場の案内をしてくださるとの事で、わたしは工場長の後を歩いて見学させて頂いたのです。
工場長は作業場の行程について分かりやすく説明してくださっていましたが、あまりにも足が速くて私は後を追いかけるので精一杯でした。
説明を聞くにも右から左へ、ベルトコンベアのように流れていくだけで、耳に内容が入らずじまいでした。
工場長の足は流星のように速く、私は途中から競歩なみの動きになっていました。
面接を終えまして、工場側から結果の電話が来たのですが『不採用』でした。
(歩かせるだけ歩かせといて、不採用Σ(・ω・ノ)ノ私、要らんの⁉)
あの時間は何だったんでしょうか?
また、別の面接エピソードです。
ティッシュ配りのアルバイトの求人を見付け、時給1500円~という条件に、面接希望の連絡を入れたのです。
広告先の会社から依頼を受けて、そこの宣伝を承るというシステム内容なので、宣伝の依頼が入り次第こちらに連絡が来るとの事でした。
登録を済ませて、連絡が入るのを今か今かと待っていましたが、音沙汰なしで何も仕事は来ませんでした。
(何の連絡もなし?私、要らんの⁉)
そしてまた、更に別の面接エピソードがあるんです。
野菜を加工する工場での面接に訪れた私に、工場長は切羽詰まった面持ちで服と靴のサイズ、それから、お漬け物の匂いには堪えられるか、という今にも人材が欲しいといった質問をしてきました。
(本当に人手不足なんやな。これは、もう採用決まりやわ)
と思い、私はすっかり採用された気分でいたわけです。
数日しまして、その野菜加工工場から、不採用通知が届きました。
『残念ながら、期待に添えず申し訳ありません。
またいつか、ご縁があります事を心より願います』
(あれだけ制服のサイズ聞いといて、それ?しかも『ご縁がありますよう』って……行くかあ⁉糞がああ‼落としといてご縁って、じゃかあしわ‼)
不採用の通知をグシャグシャにして、履歴書の写真だけは保管しました。
求人に書いている『急きょ大募集!』の文字は何だったんでしょう?
あれは、暗号でしょうか?
心から叫びました。
(私、要らんの⁉)
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