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第9話 ギルド

 俺らは美桜先輩たちの元へ向かった。

「よく来たね。ようこそ、生徒会室へ。後輩くんは来たことあるけど。」

 俺を除いた後輩組のみんなは興奮気味だ。

「さて、ここに来てくれたということは昨日のギルドの話をしに来てくれたのかな。」

「今日、ギルドの説明が改めてありました。俺は美桜先輩と一緒のギルドに入りたいとは思っています。」

「とは?何か問題があるのかい?」

 そうとはなのだ。

 俺にはまだ覚悟がない。

 ここにくるまでの間にもし一年生がギルドマスターに選ばれることがあったら、ランクSの俺がすることになった。

 その話を俺はする。

 美桜先輩は笑って、なるほどと言う。

「なるほどね。私たちとしても後輩くんにやってほしいな。それに学園側からもそう言うお願いがあったのでしょ。」

 そう、本日早朝の芽衣先生と話した時に学園側からの依頼があった。

 現ヴァルゴ最強のエニィ・アンビースト(獣では無い何か)と双璧を成す、いや、それ以上の勢力を作ってほしいと言う話だった。

 アンビーストとは一人は美桜先輩であるSランクの生徒、そのうちの残り二人、そして残りが全てBランク以上、ほとんどがAランク、Bランクの生徒も固有かつ使い勝手の良い術式持ちで揃っているらしい。

 そんなギルド以上のギルドを作ってほしいと言うことらしい。

「そうですね。芽衣先生経由で学園側からエニィ・アンビーストを超えてほしいと言われました。学園側は俺がギルドを作ると美桜先輩と詩先輩が入ることを確定させているようですね。」

「それは事実だしねぇ。後輩くんが作ってくれるんだったら参加するしねぇ。」

 その後も俺は二人の先輩から誘われ続け、結局学園のこともあるためギルドを作ることに決めた。

 そのためにはもう後二人メンバーを用意しなければいけない。

 その話には好美さんが口を開いた。

「私、雪菜くんがギルドを作ること確定で考えていたから二人呼んできちゃった。」

 はぁ?

 そこで生徒会室にノックの音が響き渡る。

 どうぞ、と美桜先輩が声をかける。

 扉から二人の少女が入ってくる。

「初めまして、金沢姉妹の姉、天野です。」

「うちは妹の華泉です。」

 二人は元気よく挨拶をする。

「うん、ありがとうね。私は生徒会長の高松美桜です。よろしくね。二人は後輩くん、松江雪菜くんのギルドに入るつもりでいいの?」

「はい、入学時にランクSをとった人と同じギルドに参加できるなんて嬉しい限りです。」

 そう言うことで、俺らはギルドを作ることになった。

 紙に八人分の名前を書き、印を押す。

 あとはギルド名を決めるだけだ。

 それを決めるのには一時間以上もかかった。

 最終的にはステラ・シャングリラ(星の理想郷)に決まった。

 誰が案を出したと言うわけではなくみんなの言葉を集めてできたものである。

 書類を職員室に提出して今日は終わった。


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