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震える手で

スズラン 中央地区教会前西口



運んできた小麦粉をすべて投げ終わった私たちは魔術具を取り出した。


火をつけようと擦ろうとするがうまくいかない。


「スズラン大丈夫?私がやるわよ?」


お母さんが心配して聞いてくる。


きっと私の葛藤もわかってるんだろうなぁ。


「ううん。私がやる。私がやらなきゃダメだよ。」


作戦を立てたのは私なんだから・・・・。


つらいことだけお母さんに任せるなんてダメ。


「やめろ!」


赤目の魔物が叫んでる。


ようやく火が付き近くにあった薪に火を移して・・・・


「やめろー!!!」


薪を投げた。

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