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アヤメの読み
アヤメ 中央地区教会前北口
スズランからの要請を受けた私は北側に来ていた。
守備兵たちは扉を氷結魔術で補強してバリケードを作っていた。
「お前たち!そこはもう十分だ!西口に向かうぞ!」
スズランは強度はそれほどなくてもいいと言っていた。
つまり閉じ込めること自体はあまり重要視していないんだろう。
むしろ急いでいたように見えたから時間のほうが大事と見た方がいい。
何をするのかはわからないが人手が必要なのは間違いない。
私たちもすぐに向かった方がいいだろう。
「わかりました!お前たち!西口に向かうぞ!」
私は10人の守備兵を引き連れて西口に向かうことにした。